高校生の頃本格的に自転車に嵌りランドナーをオーダーした。
ランドナーといいながら中途半端なパスハンのような自転車だったがそれで林道を走っていた。
表題の林道は、浅間山周囲の標高1200m線に沿って開かれた林道で雄大眺めがウリ。
軽井沢まで輪行し浅間山の峰の茶屋までひたすら車道を自転車でこぐ。
茶屋の裏手ポールで遮られた地道からは、大体の下り右手に浅間山その他は雄大な裾野を眺めながら御代田近辺まで降りて来る 快適な林道が続いていた。
その日は中軽井沢駅で野宿するつもりでシェラフだけを持って来ていたが、季節は11月末。
ちょっと寒いかな?いんやー着込めば大丈夫、大丈夫。で夕方中軽井沢の駅前ベンチを陣取りそこで寝ることに、
乗客がいなくなった八時以降でシェラフに包まったが、それからしばらくの間は近くのタクシーの運ちゃんに起こされ続ける曰く、
こんなところで寝てると死ぬよっ。
止めときなよここ-15℃ぐらいまで夜中下がるよ。
軽井沢寒いんだよ駄目だよそんなんじゃあ。
そのたびに、ええ、まっ寒かったらおきてますし、このシェラフ結構暖かいので、、なんて応対しながら過ごしていた。
いよいよ電車もタクシーもいなくなった10時以降。酒を飲んで適当に包まって寝ていたが、なるほどかなり寒い。
ベンチが金属製ってもの問題あるな、と木製のベンチに換えベンチの配置も色々変えながらなおかつ、着込みまくって寝ていた。
深夜1時過ぎ、寒すぎで寝られない。何を着ても、飲んでも寒い。ううーーこりゃ起きてるしかないかー。
ウーンでもまだ二三日は走るつもりだったんだよなーーー。と目の前の駅の待合室を見ていた。
大きいが古ぼけた木造とガラス窓の造り。風が強いのかカタカタと窓が音を立てている。
ん、もしかして、、、
試しに窓枠に手を掛けてみた、開かない。 次、これも駄目。その次、ん駄目。
一通り窓を触ってみたがやはり全て鍵がかかっている。んーーやっぱ駄目か。
と、今度は高さ3mほど上の所の窓に目が行く。どうせ駄目元、壁をよじ登り窓に手を掛けると、
今度は開いた。
結局そこから建物に入り込み、中のベンチでシェラフに包まって寝たのだった。
翌朝。
「もしもし、もしもし。」
と駅員に起こされて朝が来た。
「お宅どこから入ったの?」
最初詰問口調の駅員さんも、状況を話すと納得してくれた。別の駅員さんは
「ああ、昨日のお兄さん。ありゃ駄目だろって思ってたけど、まあ良かったじゃない。」
なぞと言う。 そこでコーヒーをご馳走になりながら7時過ぎには駅舎を跡にしたのだった。
これに味をしめて、その一ヵ月後の12月末
今度は伊豆の修善寺駅でシェラフ無しで野宿していた。
寒い軽井沢でもナントカなったんだから、温暖な伊豆ならもっと大丈夫だろう!。 そんななめた理由でだ
いや確かに、先月の軽井沢よりもはるかに暖かだったが、かなり夜中まで、カップルがなぜだが駅で痴話げんかをしていて気が散ってやっぱり眠れなくなってしまったのだった。
かなり深刻な話と穏やかで無い話し振りに、そのうちこっちにとばっちりがくるんじゃないかってドキドキしていたのだ。
ただ、正直言えば、やっぱり寒かったんだと思う。。。。。。。