内閣が辞職し新しく野田氏が総理になる今日。真昼間に題名の地下鉄ホームにいた。
ここは言わずと知れた官僚の聖地霞ヶ関、そのすぐ隣には政治の聖地永田町と国会議事堂がある。

前日の夜中、何度か短いメールのやり取りをした相手との最後のメールに
「~~~では明日、12時ジャストに、地下鉄千代田線、霞が関駅ホーム、代々木上原行の先頭車両側(日比谷から、霞が関方面に行く場合の先頭車両側)に来ていただけますか」
とあった。
相手は当の内閣に近い官僚系の人物。
いわゆる政府高官と言われる筋の人だ。
殆ど時間が無い中で無理くり時間をとってくれたらしい。
自分は、あるデータを受け取るために霞ヶ関の駅におっちらと出かけてきたのであった。
最初は車で行く事を伝えたところ、
「~~車で桜田通りを走って来ていただき、ワンタッチでお渡しすることも、可能かもしれませんが、時間がずれると若干面倒です。その辺は、明日朝までにお返事ください。そのうえで、こちらから携帯にご連絡します。」
と言われ、ならと駅ホームで落ち合う約束をしたのだった。
ここは今一番注目度が高くまたバタバタしている所の一つだろう。
結局電車だと霞ヶ関は行きづらいので
車を虎ノ門に留め霞ヶ関へ歩いていくと、今日はやたらと街宣車や警察車両が多くかまびすしい。
管総理、民主党、景気、地震、放射能汚染色々な事を車上からガナリ立てている。
いつもとは違い鉄火場な雰囲気だ。
千代田線の暗い改札を抜けてホームに上る。節電の影響かいたる所が暗い。
相手に渡す礼は、目立たないように無地のA4封筒に入れてきたが厚みがあるために逆にちょっと目立つ。
少なくとも書類には見えない。失敗したなー。
人の目を気にしながらそんな事を思っていた。
12時を少し回った頃、相手がエスカレータで登ってきた。
「すみませんワザワザお越しいただきまして、、、」
相手は時間が無いらしく、白いクッション入りの封筒から三枚のDVDディスクを取り出し見せながら渡してきた。
いやー三枚目が入手苦労しました、なかなか、ねっ
結構忙しいんじゃないですか?と聞くと
「ええ、まあね」と曖昧に相槌をうつ。
忙しそうなのでこちらも手元の茶封筒を渡す。
「これは?」
お礼です。相手はちょっと躊躇したが
「あっどうも」
そう言って受け取った。
「それじゃ」そして足早に立ち去っていったのだった。
世の中は色々あるもんだなー。。と思う。
で
一体何をやり取りしたのかと言えば、
受け取ったDVDは 片岡千恵蔵主演 映画「大菩薩峠」三部作(1953年)、
渡した礼は、オーボンビュータンの焼き菓子だったりする。
前日、映画好きの同士でやり取りをしていて「手に入りづらくて観れない」という自分に「なら貸してあげるよ。」
と言うことで取りに行ったのだった。
既に昨日のメールのやり取りから、彼のメールの内容が非常にスパイチックな文章になっていたので、
せっかくだからと、お礼のお菓子も A4の茶封筒に入れて渡してみた。
総理が変わると言うことで相当大変なようだ。そんな中律儀にDVDを貸していただき本当にありがたく思っている。数日は家に帰れないのではないだろうか?
官僚が悪く言われて久しいが、個人個人と会うと本当に義に燃えている人、多いんだけどナー。
集団になると顔が見えなくなるのは日本人全体の特徴で、そこに権力を行使する権利が付いているから官僚は煙たがられるのかなーと思ったりした。
でもそれって官僚の問題と言うより、日本人のメンタルの問題になってくるのかなー。
それを否定せずに、新しい地平(日本人像)を目指すにはどうしたらいいんだろうね。