
いたって調子が良い156 毎日のように首都高をブイブイと走っていた。
雨の朝、いつものように首都高に乗ろうとしたら事故渋滞3kmの電光掲示が
一瞬考えて、一般道を走り途中渋滞パスしたあたりで高速に乗ることにする。
その読みも的中、下の道も比較的空いていて順調順調。
あともうちょっとで先の首都高入り口ってとこで、水温計がほんのちょっと高くなっているのに気づく。
「んっ・・・・・?」
水温計の針は真ん中よりちょい右寄り。
全く回してないのに、この水温は無いよな?。
「ブーーーン」
電動ファンが動きはじめる音がする。車は少々交差点の渋滞にかかって信号待ち。
更にじーーーっと針を見る。
ファンの音を遠くで聞きながら、水温計を見つめていたが、ほんのちょっと更に針が右に振れた。
「あっやばっ!!」
すぐに国道から脇道に入るべく、どこでもいい 直近の交差点で右折のウィンカーを出す。またじっと針を見ていると、信号待ちの間にも、ゆーーっくり針が右に振れていく。
「間違いないっ!冷却系(がまずい)」。
脇道で駐車場を探しながらトロトロ車を走らせる。数100メートル走ったところのコインパークに車を止めた時には、水温計は MAXの手前まで針が上がってきた。
駐車して、一瞬迷ったがすぐエンジンを切る。
迷ったのは、オーバーヒート時、直ぐエンジンを止めた方が良いか悪いか逡巡したからだ。よく直ぐに止めないで日陰でエンジンをアイドリングさせろとか言っていたり、逆に直ぐ止めろって書いてある本もあったりして、まあ普通のオーバーヒートは全体を冷やす為に日陰でボンネット開けて、暫くアイドリング。 故障の場合は直ぐ止めるって判断で良いのかな??(と後になって納得した)
外は篠突く雨、気温も秋なのに冬並に寒い。すぐエンジンを止めて正解だっただろう。
スーツのコートをはおり、雨降りの外にでて、ボンネットを開ける。
ラジエターのサブタンクは空っぽ。
「あっやっぱり」
ラジエター付近は特にクーラントが吹いてる風情はないがーー。
下のアンダーカバーが明確に濡れている。そして緑色の液体が漏れたような跡が、クーラントだ。
ラジエターのロワホースが切れたんかな?
まっいずれにせよ。原因が判ったのでそのままボンネットを閉める。
時計を見ると既に客との約束の時間が迫っている。そのままタクシーを捕まえて現場に向かった。
夕方、車を乗り捨てたコインパークまで電車で移動。
修理屋社長へ電話、状況と車の持ち込み時間を確認する。JAFに電話でトランポを頼む、混んでいるので小一時間。
来るまでの間飯でも食いながらと、近くに店を探して、食後外の雨を眺めながらJAFの到着の電話を待つ。
JAFのおっちゃんと一緒に雨の中トランポに車を積み込み、トランポの助手席に乗って修理工場に行く。
工場前、トランポを指定場所に止めさせアルファを下ろし、工場の端で雨宿りしながらJAFのおっちゃんが作業完了書を発行するのを空を眺めながらボンヤリと待っていた。
カタカタカタと おっちゃんの携帯端末からレシート状の紙が出てくる。
すると今までずっと無口だったおっちゃんが
「お兄さん、慣れてるね。でも車屋さんじゃないでしょ。車好きなんだね」とにっこりしながらそのレシートを自分に渡した。
相変わらずの雨の中、トランポのUターンの誘導をし、走り去っていくそのテールランプを眺めながら
「そうなんだよ 自分は、車好きなんだよなー」
なんかそうひとりごちるのだった。
翌日社長から電話。
ラジエター交換だそうだ。
「ハイ、ヤフオクで、新品OEM品で全込2万6千円であります。問い合わせて明日までにどこで買うか決めときます。
あとセレスピードのクラッチ調整もお願います。」
身元不明のどこかのOEM品か BEHR製(欧州車に純正供給している大手メーカのOEMブランド)か、こっちは3千円程高いのでどうすっかな、、今一番の悩みはそれだ。
注文時身元不明なだけで、きてみるとやっぱりBEHR品だったりする。
なんかこの手のトラブルはもう手の内って感じで、気持ちよく対応出来ている自分をちょっと誇らしく思ったりするのだった。