
ここは何かって言うと、大蔵喜八郎という 政商が昭和初期に立てた建物で、ここで半ば冗談で昼食を食わせているって店だ。
昼の三時間程度しか 食事時間はやっていないし、メニューは一種類(そば定食)のみ
その味も、特に拘ったものではなく、悪く言えば7-8百円の街の和食屋みたいな味で、それ自体は全く見るべきものは無い。
また客も一日 一~二組程度で、たった二人でこの広い建物を管理と調理してからか、部屋の掃除も行き届いていず、はっきり言ってみすぼらしい雰囲気がプンプンしてしまうところだ。
がひっくり返して言えば、小田原の旧家の雰囲気を楽しみながら、往時権勢を誇った財界人の家にあがりこみ、綺麗な緑を見ながらほぼ場所を独占して食事ができるんだから(しかも一人15百円)。
これはこれでいいのだと思っている。
ここは昭和の名建築という本で見ていて知っていたが、一日一組限定で宿泊も出来るという所。
全体にかび臭くて泊まるのはちょっと嬉しくないというのが正直なとこだが、写真のように窓から見える緑の景色と少々洋風の入った日本建築は、もそっと商売っ気を出せは素晴らしいとこになること請負いなんだが、ここはまっあまりに欲が無い。といったところだ。 建具なんか一々立派だもんなーー
ここのオーナーは地方で釣り宿を経営して大成功している人物で、ここ以外の他の場所も保養所として所有している方。ちなみにここは5000坪ぐらいあるそうで、店のご夫婦の本分は主に管理人としてこの家をメンテすることだそうだ。個人の持ち物っては驚いたが、なるほど、飯を食わせるのは余興みたいなもんなのね。
「私達が来てからまだ一度もオーナはここに来た事無いんですよ」と管理人さんは言っていたが、なるほどお金持ちってのは豪気なものだなーーー。と感心していたのだった。