
最近、ある官庁関係でミーティングの機会があった。
当日は官庁側に対して、今までの官庁を借りた実験、官庁側の費用負担に対してのこちらの状況説明と聞いていた。
官庁側担当者と、こちらは自分と協力会社の社長の二名。
自分は不可抗力もあり、ミーティング時間に一時間程度遅れて参加した。
人気の無いコンクリート作りの殺風景な庁舎にようやっと到着。
遅くなったなーー そう思いながら中へ入る。
経費節減か薄暗い官庁舎、光もマバラな暗くナガーーイ廊下が続き、廊下の両側には延々と同じようなドアが続いている。
んーー、一体どこがミーティング場所か分らない。
先に出席している協力会社社長に電話する。ニ三回携帯が呼び出したろうか、「ガチャッ!! ガチャガチガチャ~」
電話の先で携帯を慌てて掴み損ねている感じの音がする。
あれーーー?「モシモシーー」
「シキュウ来てっっ!!」ガチャ ツーッツーッツー
??。あれ切れちゃったよ。なんだよっ。また電話する。
一回鳴ったかならなかったか、
「イマどこなのっ!」 相手の声がえらく緊迫している。
ええとね、いま官庁についているよーー。廊下にいるけどどこなのーーー?
「廊下にでかい看板出てるでしょっっ!!」 言われてみると随分先に結構でかい垂れ幕が廊下の真ん中に立っている、アアあれかーー。分った分ったよーーっ。
「至急来て、大変なんだ、早くっっっ!!!」ガチャ、ツーツーツーッ。 あれまた切れたよ。
ちょっと足早に廊下の奥の垂れ幕に向かう。
と、その垂れ幕の扉から、協力会社社長が文字通り横っ飛びで飛び出してきた。
廊下の先に自分を見つけるや、まっすぐ全速力でこっちに掛けてくる。
♪チャッチャッチャーララーッ♪(頭の片隅で あの番組のテーマソングが流れる)
往年の「太陽のほえろ」で、追いかけられた犯人が、奥の路地から飛び出してきてカメラに向かってかけてくる様にそっくりだった。
どうしたのっ!
「大変なんだよっ!!!あ あのさっ 訳わかんない奴出てきて、撤収しろとか、権利関係全部よこせとか、、契約違反だからとかっ!! とにかく俺も頭きてっっ!強硬なんだよっ! チキショっ!! 早く来てっって!」
興奮する彼に腕を引っ張られ、部屋に入る。
丸く囲んだ長机にずらっと10人程度(ほとんどが部長級)。その殆どが苦虫を潰した顔で腕組みしている。。
おおっ!! これは久しぶりに見る光景だ。
会議は相当紛糾していたようだ。その中で特に強面な 協力会社社長から「訳わかんない奴」と命名された部長が口を切った。
「おおっようやくいらっしゃいましたな。」
自分には「飛んで火にいる夏の虫だな」とも聞こえました、その時。
どうも遅くなりました。。。。。。。。。。。。
ーーーーーーーーーそれから二時間ーーーーーーーーーーー
話を最初から巻き戻し、勘違いや、思い込みによる相手のボタンの掛け違いを正し、こちらの主張と正当性を再度訴える。相手の質門に真剣に答え、分らないところは正直に答え、次回での回答を約束する。問題点を洗い出し、その話の趣旨を明らかにする。
ともするとトラぶってる所では、事実と虚、悔恨と期待、実際と理想が入り混じって何がなんだか当事者にもわからなくなっている。そしてそこにコミニュケーション不足が挟まると、相手に対しての不信感に発展する。
1+1=2 どころか、0か-になっている状態だ。
けど、その問題点を明らかにし、逃げずに対応すれば、所詮人話をややこしくしているのは人の気持ち。その辺りが解ければ、
1+1=が 3にも4にもなる可能性が多々ある。
結局のこの日のミーティングも、結論はそのような方向性になって終わった。(良かった)
後日の再ミーティングでも、こちらに有利な条件で話を詰まってきていていた。
再ミーティングの前に、「訳わかんない奴」と命名された部長とも話をしたが、「あの件さー、良い条件では提示できると思うから、まっ他の連中もいる手前ミーティングではきつい事言うかもだけど、気にしないでナーー」
そうタバコをふかし、笑いながら言っていた。
多分 自分が「営業」を好きなのは、こういう瞬間があるからなのだと思う。