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※どうみてもこの写真は 田宮二郎(白い巨塔)だよなーー


人から「孤高のメス」って試写チケットを貰ったので見に行った。

見ていてーー、、、この映画の作りはずるいだろーー。と感想。

医療に対してものすごい情熱があって、天才的な腕を持つアメリカ帰りの日本人医師の主人公。
純粋で世俗の野望なんてものにもてんで無頓着。しかも「ちょっとオッチョコチョイ」

そんなイマドキの少女漫画にも、昼メロにも出てこないそんなキャラクターが主人公のこの映画(もちろん堤真一 イケメンです)。

彼が地方の総合病院に来たときから、彼を慕う看護士達、快く思わない出世欲の塊の同僚医師(しかも彼らは著名大学病院からの派遣組=一般的な勝ち組)という善対悪のよくある構図が勃発。

彼がアメリカで会得した、当時日本では認められていない「脳死肝移植」。
この手術を、なぜだかやがて、実に都合よくこの地方病院でやることになっていく。

移植されるのはこの町の市長。主人公を熱く応援していたこの市長の病状に合わせるように、脳死状態に陥った移植に最適なドナーの少年は、勿論この町の出身だ。

反発や妨害工作をする悪の同僚医師に、超然と医の倫理を説いて手術を強行する善の主人公。
成功の確率は50% (ようは成功するかどうか分らないって確率だ) 

12時間に及ぶ手術の結果は、、、、勿論成功します(だって善なんだもん)。

そしてマスコミから叩かれた医師は、一人 孤高のまま病院を後にする。
(その後ドナーの遺族からの熱い思いがマスコミに伝わり、騒ぎは沈静化。善の主人公は告発を免れる。
一方妨害していた悪の同僚医師達は、その杜撰な自分達の医療行為を内部告発され、所属の大学病院側から抹殺される。)

と、このまま書き連ねると 韓流ドラマ真っ青な筋書きにちょっと参ってしまうのだが、、、、

でもこの映画とっっても面白かった。

いまの世の中いろいろせちがらい。事実はとうに小説より奇なりになってしまっている現状。
そんな中で、ひたすらまっすぐなこの主人公や、彼を慕う医療に誇りを持ちたいけど持てる事が出来ないでいた看護士達の変遷ぶりに、やっぱりすがすがしい気持ちを持たないとだめでしょう。

「人っていいな」と思わないといけないよな。とプロット至上主義に陥りがちな自分への諌めの映画となったのだった。

恥ずかしながら泣いてしまった映画だった。(自分っていい人なんだな。というカルタシスも味わえます。)