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神田駅の近くセントラルホテルの隣に アルプス自転車工業って 自転車屋が三年前まであった。

輪行(自転車畳んで電車に乗せる)し易い自転車を売ったり、山行き用のパスハンを作ったり、
その世界では有名どころの自転車屋だった。

でも近年はやはり、新しいバイクギア(?)に押され、従来あった既存(ランドナー)の自転車作りも、部品の入手難で厳しくなり、店主は60才の齢をきっかけに廃業してしまったようだ。

ランドナーやパスハンが既に過去になりつつある頃から、
「ツーリングに適した自転車はランドナーだ」
といった 若干今の時代に唾するような広告を出し続けていた。
しかし、結局大多数のユーザーはそれについて来てはくれなかったんだろう。その結果の閉店だと思う。

ランドナーはツーリングに適していたかと言われれば、正直どうだろう?
自分のように積極的に山に持って行ったクチには、すぐ詰まる泥除け、土に滑るタイヤ、雨に弱いブレーキ、全般的に軟いアクセサリー他諸々考えても、とてもその当時のスポーツギアとして満足いくには大きくハテナがついてたと思う。

一方、普通の乗り方(舗装路)をする方からも、その割には太いタイヤと重い車重で、満足度が高いかと言われるとやっぱりハテナだった。

結局、フランスのランドヌール、ルネ・エルスを日本に引っ張ってきて、真似したところから始まったまでは良かったが
その見た目猿マネの代物を「ランドナー」と呼び始めた瞬間から、日本向けでは決して無かったその形が規定となってしまい、全ての改良がその土台の上に乗っかってきてしまった、
そのことが無理に無理を呼び、やがてスポーツギアとして考えたときに、自体錯誤になってしまい、
近年あっという間に米国に撃沈。
という構図だったような気がする。

いったんフレームワークが決まると愚直にその中で努力する。一度たりともそのフレーム(枠)自身がおかしいんじゃねーの、なんて考えもしない。 職人の世界だったらきっとそれは一流への近道だと思う。
しかし、進化していく商品の場合、それだとやがて土台を他にひっくり返されて終わるんだろうなーー。

自分が今持っている自転車群は、正直言えばスポーツギアのバイクでなく、盆栽のような古き良き自転車でしかない。

ネットでみればアルプス閉店残念、と同様の盆栽愛好家達は言うが
自分も含めて、じゃあアルプスの為に何したかって言われたら何もしてはいない。
(それがなくても、実態として困るわけではないから)
自分の思い出に浸って、ちょっと悲劇ぶってるだけで建設的な事は何もない。
まっ 別にそれで良いんだ。 心情的自転車趣味向けののショップが閉店し、その趣味愛好家が心情的になっているだけの話だから。


ただ、なんだかやはりちょっと寂しいものは在る。