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最近 犬印鞄製の バックを買った。
ふらっと寄った浅草で、懐かしい犬印の看板を見つけ店に入ったら、仕立損じのB級品をあまりに安く売っていたので思わず買ってしまったのだ。
(価格が定価の1~2割だから買わない訳無いでしょ)

で、この犬印の鞄って言うのは、自転車乗ってた人には懐かしい サイクリングバックの老舗で、
古臭い帆布製のフロントバックとかパニヤバックを延々と作り続けて、だんだん時代から取り残されてしまった名門メーカーだ。

近年、代替わりでもしたのか一般バックに進出してその縫製の確かさから大人気。
西の一澤、東の犬印と呼ばれている 名店の一つだ。。。。。
と かのごとくネットには情報が載っている。

が、
この犬印は、その商標登録メーカである、飯島縫製という浅草の自転車バックメーカーが20年近く前に社長の逝去をもって廃業してしまい、それを惜しんだ現社長がその商標を地元同業のよしみで譲ってもらって現在に至る。
つまり全く関係ない会社だったようだ。

一方の一澤(信三郎)帆布は 1905年創業の老舗メーカで、近年兄弟間の骨肉の争いで有名になったが、その品質の確かさで行列が出来る京都の店としてとても有名。。。

でちょっと待てよと。

結局
犬印鞄製作所は、創業15年ぐらいの新規メーカ。(ただし犬印ブランドだけなら 50年以上の実績有り)

一方の
一澤帆布は、創業100年以上の老舗メーカ

この二つを同列にいきなり並べていいもんだろうか? つまり並べて良い位の製品の出来なのか?
もっと言えば、帆布バックの作製ノウハウって実はその程度のもんなのか?って事だ。

バックを見ると、犬印は縫い目もカッチリしていて、要所要所がリベット補強されている質実頑健でとても好ましい作り。
自分もこのデザイン、頑丈さがいいなーと思って(安いので)買ったので、犬印が本物かどうかと言いたいのでは無く
このバックに犬印のマークが無かったら、ここまで短期でブランド構築出来たかなーという事を言いたいだけだ。

犬印が持っていた潜在的なブランド力の大きさが、現 犬印社長が作る製品の確かさを担保しているのだとしたら、
一番恩恵を受けたのは、現社長だよなーーー。と思う。
(反響の大きさに一番驚いているのも現社長だと思う。)

またその一方で、腹をくくって帆布鞄の業界(そんなものあるのか分らんが?)に身を投じれば、案外成功はたやすいののかもしれないなー
帆布商品の製作は実はあまり難しいノウハウがある訳ではないのかなーーーとも思うのだった。
(例 銀行から移ってきた兄が一澤帆布を乗っ取り、職人を新規に雇って再営業して、それでもなんとかなってしまってるとことか、)

所詮ファッションで飛びつかれ、ネットの普及で、王道(一澤)に対して、通の犬印みたいな図式で紹介されているここのバック。とにかく長く続いてほしいなーと思っている昨今だ。

ネットは瞬く間に雰囲気とらしさを作り上げ、一夜にして流行を成し遂げる。
その危うさを打ち消す役割が、伝統とかブランドとかいう「長くコツコツとやっています。実直な」っていうメッセージなのかなーー

追伸
自転車用のフロントバックの作りは、以前とは少々違っている(手持ちの古い犬印バックとの比較)。
それが良いのか悪いのか?
所詮 オリジナルも、いにしえの技術であって 当時でさえ、実質を重んじる奴らからは「重くて、防水性も低く、機能性も高くない」ようは古臭いと言われていたんだから、まっどうでもいいことだと思う。

「擦り切れた風合いが味だ」と珍重されるファッションバックの分野でこそ生き抜いていけるメーカだと思うし、ブランドへの愛着もあるし、今の商品構成もかなり好き。

なので できれば、飯島社長のところで修行した人間が、社長逝去と共に商標を引き継いだって話だったら、ブランドストーリーとしては完璧だったのになー。。。

(まだ 間に合うから、そういう話に 適当にでっち上げてくれないだろうか? 

 数年経てば、それで定着すると思うからーー笑 )