
行き先は、これから本社がてこ入れする予定の会社。
全社内部署から計五人が選ばれ行く事になった。
で、その中に自分がいた。
と行っても、各部署がそんな先がわかんないとこに精鋭を出すわきゃ無い。
若手で鼻っ柱が強くて扱いづらい奴(自分)とか、年くってるのに営業で偉くなってない先輩とか、、
ようはあまりぱっとしない人間の選抜だったと思う。
同僚の視線は一様に「気の毒なー」だったのが印象的だった。
で送別会もそこそこに
そのてこ入れ先の会社に行くと、 「あーらびっくり」
場所は繁華街というより大歓楽街というような風紀のワルーイとこ
そこのど真ん中に立っている築40年は経ったと思う老巧化激しい雑居ビルの二階が事務所。
昔の公団アパートみたいな鉄枠の窓はガタピシして開かないし、開けても下の海賊ビデオ屋の宣伝マイクがうるさいうるさい。
窓からはチカチカとネオンが眩しくて外見ていると目が疲れてくる。
昼なお古くて暗い廊下にほこりだらけの傾いた蛍光灯が チカチカとまたたいていて、奥の暗いトイレは古いタイル張りで臭いもキツイ、ちょっと前には痴漢も出たそうで女子の方は扉も取り外されていた。
エレベータは二人も乗れば満員で、しかも扉はなんか鉄製の斜めシャッターみたいなやつ(古っ!) 閉じ込められたら、絶対死ぬまで発見されねーなと思うような寂れ方だ。
(扉が透けているので、乗っていると階と階の間のコンクリートの床の断面が良く見えるのだが、五階と六階の間によくわからない空間があり、そこだけが通過時真っ黒く見えるので気味が悪かった。あそこはいったい何だったのか未だに不思議だ。。)
ほっほー ここはちょっとした九龍城だ。
今までのオフィス街のしゃれた高層ビルなんか見慣れているこっちしては驚きの風景。
諸先輩が一様にうなだれてしまっている横で、俄然楽しくなってきている自分が当時いたのだった。
それから、約一年半。ここですごす事になった。
いやー一番楽しい一年半だったと今にして思う。