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この話は表題ほど楽しそうな話では無い。

少々昔
知り合いのレース屋のオヤジから週半ば電話が入った。
「おおっ 今週 筑波(茨城)でレースあっからちょっと手伝えよ。」
いいっすよナニすんすか?
「積車運転してくれ、あとピットの手伝い、頼むわっ。」

あいー、で何時いきます?。
「土曜がプラクティスで日曜レースだな、だーら金曜夜早くでよっ!」

たかが筑波なんて東京から二三時間、朝早くでても間に合うんじゃねーかな。まっなんか向うでやる事あんだろっ。いいっすよ。
「おおっ じゃあよ、よろしくなー」

で金曜日の夜、折からのでかい低気圧(つーか台風だったなあれっ)で日本全国大荒れの天気。
東京も土砂降りでレース屋オヤジの事務所に向かいながらも、愛車のフロントガラスに打ち付ける雨がワイパーじゃ拭えないほど。

こりゃひでーや、まっ今日は現場(筑波)ついたら早く寝よっと。

なんておっとりレース屋オヤジのとこへ。オヤジは工場を半分閉め、
「ちょっと留守番してろ、走る奴連れてくっから、、」と出かける

で、一人暗い事務所で外の雨音を聞きながら、そこらへんに投げてある車の雑誌を見ていた。
何気に雑誌の後ろに、レース年間予定表なんてのがある。
おお、そういえばどういう主催のレースなんだ?? あんま聞いてなかった。
開催イベントを日付から探すが、、、、無い。

あれ、筑波の レース、、筑波のレース、、なんて探していたが無いなー。
明日 明後日の日付のレースなんてのはこの雑誌には一つしか載ってない。
なんだよ明日行くのは 雑誌にも載んないような超ローカルイベントなんかなー。

と思いながらも、雑誌に載ってるその明後日のレースイベントを何気にチェックした。
「鈴鹿 ○○耐久レース」
「スズカ?、、、、 鈴鹿って三重県の鈴鹿だよねー、、、、 」
鈴鹿の耐久レース?!
 
「、、まっさかなー、、、まさかな。。」
と て も イヤーな予感がする。 

ほどなく、オヤジが帰ってくる。問いただすとオヤジはこともなげに
「おおっ鈴鹿だ、早くでねーと明日にまにあわねーよ。でよっでよっ!」

ちょっとまってくれよーーーー筑波って言ったじゃんっ
鈴鹿って 片道だけでも500km近くあんでしょーがーっ!!
「パカヤロッ いそがねーと明日のエントリに間に合わなくなんだろうがー!!」

それから数十分後 
レース車両を載せた一台の白い積載車が ひどい土砂降りの中を一路 真夜中の高速を鈴鹿に向かって爆走していたのだった。
もちろん、運転は自分。

「バカヤロ速度落ちてんぞ、もっとアクセル踏めよっ!!」オヤジが容赦なく助手席から激をとばす。
さっきからアクセルべた踏み近くで スピードメータの上限一杯まで出してるんですけどーー

と仕方ないのでアクセルべた踏みする。
結構、高速の路面がすべるんだよなー、それにとにかく雨で視界が悪い。
この積車、乗り心地ワリーよ、継ぎ目でポンポン跳ねる。その度に後のレース車がガタガタいってるー

「お前これ(レース車両)1千万以上かけてっからな、壊したら弁償しろよっ」
うーーー、帰りたい、ってか知らねーよもうっ。

途中雨もやみ、翌朝5時ぐらいにようやく鈴鹿に着くことが出来た。
ついたその日はスゲー良い天気、 半日だけ爆睡できた。
なぜ半日だったのかは また午後からピットの雑用としてこき使われたのだった。
「バカヤロ さっさっと エア抜き(ブレーキ)しろよっ おらっ!!」

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まあおかげさんで、そのレースは総合二位と優秀な成績を収める事が出来た。

耐久レースで給油の回数が制限されているのをいいことに、
運転席下に秘密の予備燃料タンクを隠してたり(もちレギュレーション違反)
F3000の現役レーサー引っ張ってきてドライバにしたり。

このオヤジはホント勝つためには手段を選ばんなーっっ
(まっ いろいろ小遣い貰ったりしたから 当時はよしとしていた。)