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昔 自転車で山登りをしている時、とある信州の山で遭難した。

八ヶ岳あたりの山を、担いだり走ったりしながら一週間ほど縦走していた頃

山中、途中で獣道と山道を見誤り、どんどんと藪の中を進んでいってしまった。
背の高い藪に囲まれ、既に視界はゼロに近い所を進む。この状態が既に30分以上続いている。

最初は藪の中とはいえ人の踏み後をたどっているつもりだった。

が、気がつくといつの間にか踏み後も消え、目の前も自分の背丈よりも高い藪が続くだけ。
後ろを振り返る!!
やっぱり背の高い藪しかない。
四方を高い藪に囲まれて、完全に道を見失っていた。ってどころか周りが全く見えない。

「!!!」

焦った。
軽く動悸を覚える

もしその時、ちょっと待って落ち着いてくれば、今まで辿った獣道を探しながら
なんとか、元の道に戻れたろうなと今は思う。

でもその時は完全に動転していた。

人間焦ると、本当に滑稽な行動をとるもんだ。
その後の自分の判断は、後から考えると遭難者の常套パターンな行動をとっていた。

この写真はその数時間前に撮った写真だ。なぜか写真左側が火を噴いたように赤くなっている。
知り合いはこの赤いのがきっと自分を守ったんだという。

ホントかね?
でも確かに、そのあと
半日以上遭難状態に陥り、夕闇深く何度も川や崖を下りびしょ濡れになりながら、最後の最後
「だめだ、今日はここでビバークだ」とザックの食料と 夜の防寒を考え始めていた時

たまたま、地元の人に偶然発見してもらった。

「あんたあぶなかったねー、死ななくてよかったねー。運がいいわ」
一時間以上、その人たちに連れられて既に真っ暗な獣道を歩き、ようやく里に出た時、
地元の人たちは自分に初めてそういった。

(本当に危なかったんだなー)

それから、ちょっと自分の行動には気をつけるように、してはいるつもりだ。
(他人は全然そう思っていないみたいだが)