

このおっちゃんは一応堅気なんだが、怒らせると非常に怖い。
よく地元のヤ系の人と揉め事をおこしていた。
どうもおっちゃんの親戚筋が どっかのヤ系の人らしいんだが、
本人はヤ系が大嫌い。
以前行きつけの地元のスナックに飲みに行った時、
店の駐車場にでっかい外車が駐車車線を堂々と斜めにまたぎ停まっていた。
(傍若無人な駐車方法)
もう一目でその筋だなーとわかる車。
「ちぇっ迷惑だなー」と思う自分。
その時おっちゃんも「そう思ったのかなー」と思う間もなく、
おっちゃんは、乗ってたパジェロをその車に迷わずぶつけていった。
グシャッと鈍い音。
「えっ、、、、、」
そのまま 突き刺さったヤ系の車を隣の車線の向うに押しやる。
ヤ系の車は、ガリガリビキビキいいながら、ベコベコになって隣の駐車スペースに移動していった。
で、一台空いたスペースにおっちゃんはそのまま車を止める。で、よしっと、、
(おっちゃんの車の前には、鉄レールみたいな なんとかガードってのが着いている。)
「おれ、もうこのスナック入りたくないっ!!」
そう思ったが
おっちゃんは何事もないような涼しい顔で店に入ってく。
自分も恐る恐る、隠れるように後ろに付いていった。
店はそう混んではいない。
奥のボックス席で多分あの車の持ち主だろう、コワイお兄さん達がワイワイやっている。
「気がつかなかったんだー、ラッキー!」
と
おっちゃんはやにわに大声で奥に声をかけた。
「なー 兄ちゃんたちっ! 表の車兄ちゃんたちの車?? なんかベコベコだぞっ!!」
ああっ!? 胡散臭そうにこちらを睨みながら一人がスナックの外に出た、
そして一目見るなり
「なんだこぉらっ!!」と声を上げる。
「うー 俺もうやだっ。」
おっちゃんは涼しい顔で言う。
「ああ、 あれよー なんか邪魔くせえから、退けといたよ。」
、、、この人けんか売ってるよっ!!、、、
ここから先は想像にお任せする。
でもおっちゃんはそのまま相手の事務所に行くとか行かないとか、
なんか色々と話し合いがされたんだが、でもなぜか大してもめずに、
ヤ系の人たちはこちらを睨みつけながら帰っていった。
なんで助かったんだろ。
おっちゃんはその事には何も触れず、上機嫌でその店で数時間のみ続けていたが、
こっちは仕返しに いつ相手が帰ってくるか気が気じゃなかった。
「おっちゃんあいつら戻ってこないかなー」
さあな、来るかもな。「そしたらどうすんの?」
さあなー。
飲んでも酔えない。でも飲みすぎで気持ち悪くなるって感覚はあのときが初めてだった。
なぜあの時あまりもめなかったのか、いまだに良くわからん