
ベンツのワイパーモーターが壊れた。
モノは20年前のW201 (所謂 子ベンツ)用 一本ワイパー。
http://hw001.gate01.com/takeshi-m/image/blower_003.jpg
ある雨の日、突然動きが悪くなったと思ったら途中で止まってしまった。
あらっ??
と思っていると、段々きな臭いにおいが室内に充満する。
ワイパーモータが焼けているらしい。
ヒューズなんで飛ばないのかな?
あっそうか、前にヒューズが何回か飛ぶんで、メンドイので直結にしたんだ、まずいなー。
ワイパースイッチ周辺が触ってわかるくらい熱くなってきている。
スイッチはとうにオフにしている、
が ワイパーちゅうのは定位置に戻ってから電気が切れる仕組みなんで ワイパーブレードが戻るまでは電気が流れ続けるようになってしまっている。
さすが、20年も経つ車だと、きな臭いと言っても、スモークサーモンみたいな燻した匂いがしている。
ちょっとおいしそうな感じがしないでもない。
面倒くさいので そのまま修理工場に車を持ってった。
翌日 電話がなる。
「あのさー ワイパーの中のギアが割れまくってて、 新品買うにも 一式でしか売ってないし、純正買うと13万以上するけどどうする。」
金はナイス。と言う話に、
「だよなー じゃあさ、この割れてるギアくっつけて組み立てるわ、 でも 耐久性は保証せんけんね。」
はいそうして下さいな。
その夜 工場に行く
まだ分解したままのワイパーがあった、このベンツの一本ワイパーは ワイパーの根元自体が伸縮して普通の円弧運動よりも、効率よい面積が拭けるような凝った仕組みになっている。
ワイパーの伸び縮みの部分に、ギアが仕込まれている
(写真の真中の 黒い亀の子の中の事。 普通のワイパーはリンク機構のみで出来てるもんね)
「この年式のベンツ 分解できるようになってないのなっ! 面倒くさいな。」
他の年式のベンツは、この伸縮部分のギアの機構がばらしてグリスアップできるようになっているそうだ。
しげしげと見ると、いつも思うが この年式のベンツはホントにまじめに作ってある。
ワイパーブレードの中身もバネが二本入って、なんか精度高く造ってるし。
ワイパー機構一式を支える取り付けステーも アルミの大振りな鋳物で 軽量かつ強度を保つようにきっちりデザインされている。
ワイパーを動かす リンクのつくりも見た車の中では一番立派。
ギアの摺動部分に ボールベアリングやニードルベアリングが複数入ってるのは驚く。
「普通こんなとこ、ベアリング使わねえだろっ 他車は ここはグリスが入っているだけでなんか誤魔化してるよなー。。 時計かよお前は」
ってぐらい造りが良い。 たかがワイパーなのに、、、
で、結局 このギア部分の摺動部が固着して、ギアが回らずワイパーが止まる、 その時ギア同士に無理が掛かって、かたっぽのギアが割れまくったようだ。
固着した、ギアは一日オイル漬けにして滑りを戻していた。
また 工業用接着剤(デプコン)でギアをくっつけ、欠けてなくなったところはデプコンを盛ってそれらしく治してある。
この部分は、壊れたら一式交換するのが前提の製品なのに、分解したり、削ったり、盛ったり、叩いたりして、想像して調整しながら、なんとか治していく。
毎度毎度 この人にも頭が下がる。普通こんな修理は 皆しない。
一式(assy)交換の方が簡単でクレームないし、金が取れて、 確実だからね。第一メーカが薦めないし。
変わるのは請求額だけ。 アッシー交換なら 黙って20万ぐらいの事 柳瀬なら言うよな
今回 一万円後半で済みました。
どっちが正しいとは言えないけど、この付き合い方なら自分にもこの年式の車を維持できる。それは確かだ。
まあ、そんなわけで2日ほどでワイパーも治って帰ってきた。
今までヒューズが飛んだのは固着まじかのギアの抵抗が大きくて、モータに負荷が掛かってたようだ。
なるほど物事には原因と症状がちゃんとあるもんなんだな。
今回も、この頃のベンツの造りと、それを生かした修理をする職人の腕の良さにびっくりしたのだが、
だが 、
一番びっくりしたのは、このつくりの良いワイパーASSYが 中古になると、
たった 数千円で買えてしまう事だったりする。
(予備と思って 九州から買った中古のワイパー一式はモーターまでついて程度も現状品より良かったが、送料込みで6000円ポッキリ。。。)
なんだかなー。。