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S君は酒乱だ。

以前、苗場にみんなでスキーに行った。
泊まりは西武がやってるリゾートマンション。

というと高級な感じもするが、知っている人は解るように 結構荒んだ感じの所だ。
苗場のスキー場の通り挟んで真ん前と宣伝しても、実際 結構歩くんでスゴク便利という所では無い。
泊まるとこしか無いので、温泉、食事なんかは10~15分歩いて いつも外に行っていた。

その夜も、風呂に入って晩飯を外で食べて、帰ってくる途中。当然皆 しこたま飲んでいる。

気をつけてはいたんだが、S君は完全にモードが切り替わってしまっていて、

「コラッッ!! 何だよッ おめえはー!!」 なんて身内に叫んで、ちょっとケリが入ったりしている。

まあ、所詮田舎の夜の雪道 ちょっと騒いでいたって
「リゾートでうかれた集団」てな感じで、問題ない問題ない。
人数もこれだけいれば(6-7人)抑えられるしー。

S君は皆に引っ張られるように、ゆらゆらとマンションまでの薄暗い雪道を歩いていった。

向こうから、やはり数人のちょっとチンピラ風情のお兄さんたちがやって来る。
あっちも飲んでいるのか、性格なのかゆらゆらと横に揺れながらこっちに来る。

そうは言っても、実はなーんにも気にしていなかった。
その時までは。。。。。。

雪が解けてたり、溜まってたりする道なので、通りいっぱいは歩けない。向こうからくるお兄さんを避けるように、こちらは少し道を譲った。

どうもそれがS君は気に入らなかったらしい。

チンピラ風のお兄さん達の一人が、こっちに声を掛けた。

「あのさー 火 貸してくんないっ?」
念のために言っておくが、相手は別にケンカを売ろうとしてる訳ではなかった。
むしろ、リゾート地で気が楽になってるって様子で、好ましい雰囲気さえ感じた。

が、 S君がそこに一言 言葉を投げつけた。

「火いだぁーっっっ!! バーカ おめえらなんかにやる火はねえよっっっ!! ぺっ 」
吐いた唾が相手の方に掛かったどうか、それは判らない。

殺気ってホントに感じるんだなーと思うまもなく
一瞬にして全員が殴りあいになった。 

「だー こらーっ」
「このヤロウー」
「ああっ!! ヤンノカヨッ!」

自分達は 取り巻きにちょっと胸倉掴まれたり、やめろよなんて小競り合いしたり程度だったが。
S君は三人ぐらいでケリの攻撃を受ける。 そしてその中に、O氏の姿もあった(なぜっ!?)。
「すんません!! すんません!!」
「こいつ 酔ってんで 勘弁してください!!」
とS君を庇うO氏
「バーカ バーかッ」
叫ぶS君

実際は、一分もたって無いとは思う。
這いつくばってるS君と、それを庇うような姿勢のO氏は集団で殴られたり蹴りを入れられていた。

最後
「気をつけろ!! バ カ ヤ ロッッ」 という捨て台詞を残し、彼らは行ってしまった。

終った。。。
肉体的というより、精神的に参った。「 へこむ 」そんな言葉が一番ぴったり来る。

他のみんなも既に無言。なんでこんな事になるんかなー。。
O氏がヨロヨロと立ち上がる。S君は亀のように突っ伏したままだ。

暫くの 放心状態。。。。

このまま続く。