
いきなり結論づけるとミモフタもないが本当だからしょうがない。
以前
S君と友人数人で 秋口、八ヶ岳の山小屋(ホッタテっぽい)に泊まりにいった。
(ここは私有なうえ、山の上奥深くにある為、周りは山また山で何もない。
冬の朝なんか 大部屋に置いてる18リッターのポリタンの水がカッチンカッチンに凍っているくらいの寒い場所に建っている。かつ 隙間風が通るボロイ造りのとこだ。)
昼間っからみんなで酒盛りをしていた。(寒いしね)
いい加減 酒が入った所で、後続が駅に着いた頃と言う事で、O氏が車で麓までに行くことになった。
このO氏は普段から、S君の世話係という位置づけで数々のS君の不祥事の後始末をしていた。
この時、既にS君は酩酊状態。
この状態だと、普段ものすごくおとなしいS君は、
いきなり暴れてケンカしたり 、「ザケンジャネーゾ」って 兎に角傍若無人になっている状態。
(シラフの状態だと、物腰低ーく友達にまで敬語を使う「えー そうなんですかー。驚いちゃうな。」てな感じ。)
その時O氏が、自分の車だと人数が乗らないと、他人の車に乗って迎えに行った事が悲劇を呼んでしまった。
O氏がいざ乗り込んで出発する時も、酔ったS君が
「俺がよっ運転させろっ!!」と無理やりO氏を押しのけ運転席に乗り込み、エンジンをかけようとしたので、みんなで引きずりおろしたりと、ちょっとした小競り合いは確かに有った。
がっ まあそんなのは良くある事で(酔ったS君の場合)、あまり気にしなかった我々だったが、
いざ、O氏を見送ってさあ小屋に戻るかーと思った、その時っ。
「キュルキュルキュルッ ブルンー。」
O氏が置いていった車(トヨタ コロナ 当然中古)のエンジンが勝手に掛かった。
「?? アレッ??」
あっS君っ! が勝手にエンジンをかけている。
「降りろよS君っ、アブねえから!」
「俺がよっ 車ちゃんと移動してやるよっ!!」
(雑木林の中の広場に車を留めてた。O氏のはちょっとずれた位置に止っていた。とS君は思ったようだ)
何の予告もなく、 いきなりS君による修羅場が始まった
「アブねえだろっ」という声もむなしく、
プォーン キュッキュッキュッキュルキュル という派手なホイールスピンとエンジン音と共に、
O氏の車は猛然と後ろにバックし始めた。
「ドガンッ、メキッ、バキッ」
そして そのまま後ろの太い幹の立ち木に まさに 「激突」した。
「うわーっっっっ!!!!」と皆、声を上げる。
続いて
「カチャッ 、、 プォーン キュッキュッキュッキュルキュル」
トランクがベッコリ逝ったO氏の車は、今度は全速力で前進し始めた。
「ガンッッッ」 数メータ先の 杉木に真正面から突っ込む。
ぶつかった時 ちょっと車が跳ねたような気がした。
ボンネットがへの字、シューッという音と共にふんわりと煙が上がる(水蒸気)、
「フワーッッッッッ!!」皆声にならない。
かけつけると まだエンジンはかかっている、緑色のラジエタ液が下から出ている。。。
S君はハンドルに掴ったままで固まっている。
「エンジン止めろっ」
「S君降ろせっ」
「だいじょぶかっ!!」
と皆でS君を降ろし、エンジンを止めた。
山奥の 静かーな時間が戻ってくる。
自分たちも吸い込まれて行くような感じがするくらい 静か。。。
「どうしよう、、、、」 とにかくそれしか頭に浮かばない。
ちょっと前までの現実と 実際 ボコボコになっているのO氏の車を前にして、
皆 ボーゼンとなっていた。
(あまりに周りが静かなんで、ちょっと現実感が薄い感じだった)
続く
(ウソみたいだけど これ実話)