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どんな分野でも、その道の プロと言われる人たちが好きだ。

(他の表現では 職人)

彼らには迷いが無い。

「自分に合ってる仕事は別にあるー自分はこんなもんじゃないはずー 学生の頃は良かったー」
なんて具にもつかない根拠レスな思いが無い。

ある意味頑固頑迷なのかも知れないけれど、それ一徹に打ち込む姿は美しい。 

自分の友人はその系の人が多い。
医者、弁護士等のハイソサな人たちだけではなく、
大工さん。自動車修理工。陶芸作家、、、

彼らは自分の学歴を笑いながらバカにするするけれど(どうせ中卒だからさー)でもだからって本気で卑屈になってる訳じゃない。

もちろん自分に自信が有るからだ。プロの仕事を見ていると時になんでそれで直っちゃうの??という事が良くある。


あるプロの自動車修理工の場合。 

最近どうも 車の調子が悪い エンジンのフケが悪いのだ、しかも動作が不安定。で工場に見せに行った。 
彼は暫くエンジンルームにもぐりこんで色々といじっていたが、そのうち金属の弁当箱を取り出してきた。

おそらくこれが原因だな。これとはエンジンマネジメント用のCPUユニット。(ようは、エンジン制御を司る電子機器 小さなパソコンみたいなもんだ。) 

ありゃー、「これを交換したら随分高くつくよなー」とがっかりの自分。
「まあ根本的には直らないけど やるとこまでやってみよ。」
そう言うや否や、彼は銀色の弁当箱を開け始めてた。

「・・・空けて判るんかナー・・・」そう思いながらも手元を見ている。
出てきたのは案の定 たくさんのICが張り付いた緑色の基板。

「オシロスコープとかここあったっけ」そう思っていると、
おもむろに彼が取り出したのは、検電棒(豆電球、二本の線の片先それぞれに針状の棒と ムシクリップ、ようは電気が通ると ぴかっと光る。小学校の実験で使うような簡単な仕掛け)。

えーっ! こんなんで判るかよーっ! 

と思ったが、彼は気にせず基板の配線を見ながら 検電棒の針を色々なところに当てていてる。

「それは無理だろっ!」

しかしながら黙って見ていた。

数分後 「あっ ここだな」とつぶやく彼。

「えっマジで」

驚いて彼が指差す基板を見ると、一箇所基板の配線が断線し、
又その周りが焼けてコンデンサーが溶けている。 

「ここの線を継いで、部品かえればいいんじゃない。」 

あの部品はー。。。と自分。 

「ああ有るよ。」

おもむろに事務所にもどって古びた机を空ける、隅っこにどっかから取り外したような部品が転がっている。

彼は溶けたコンデンサーを見ながらごそごそやっていたが、

「これでいいや。」

と言って 一つの部品を取り出した。

あのー コンデンサーの容量とか、、 

「なにそれ?、色と形が同じだから大丈夫だよ、だいたいこれでみんな治るから。ああ、これコンデンサーって言うの フーン」

そういうと、でかい半田ごて(電気部品をくっつけるような大きさじゃ無いよこれ。)
を取り出し、器用に部品と配線をつなぎ直した。

これで良しっ。。(ってホントに大丈夫なんか・・) 

車に再度付け直し、エンジンをかける。

「ちょっと乗ってきて」 

暫くそのあたりを流してみる。。。。

「。。。直ってる。。うそー。。凄い。」

「ホントウの修理とは違うから金はいいや。」

っていいのかそれで。それからだいぶ経ってもそのまま普通に動いていました。 

いやー感動した。
日々そんな人間に私もなりたいと精進しているわけです。