御酒印タンしおと風景印~♪ | ライターズパレット通信

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きのうちらっと書いた権田酒造さんで御酒印をもらった際に、なかなか興味深い体験をしたんですよね~(*^▽^*)

 

ほとんどまんまの体験談なんですけど、差しさわりがあるとマズいので、

 

短編小説倶楽部

タンしお

 

の活動報告ということにしておこうと思います(っていいのかそれで( ̄m ̄〃)ぷぷっ!?」

 

 

短編小説

『二代目』

 

最近集めている御酒印を求めて私とダンナは、その古い酒造を訪れた。

 

 
戸には鍵がかかっており、御用のある方はここに電話しろ的な張り紙があった。
書かれていた番号に電話してみると、お店の中から着信音は聞こえるものの、誰も出ない。
ルスなら仕方がないね、帰ろうか~と思い始めた時、店の中から若い男性の怒鳴る声が聞こえてきた。
 
男性の声「ねぇ! 電話! 電話、鳴ってるよ! オレ、今、計算書でいそがしいから母さん、出てよ」
 
母さんと呼ばれたその女性は、店の外、駐車場近くでなにか別の仕事をしているらしく、
 
母の声「えっ? 私も今、手が離せないのよ」
 
男性の声「オレはムリ! お客さんみたいだから出てよ!」
 
母の声「そんなこと言われても…」
 
まる聞こえである(;^_^A
親子喧嘩がこれ以上大きくなっては困るので、「あの~、お忙しいようならまた…」と私が言うと、「今開けます!」と男性の声が返ってきた。
戸は開けてくれた若い男性だが、接客はする気はないようだ。
 
「あ、すみません。今別の者が来ますのでテキトーに見ていてください」
 
とおっしゃる(;^_^A
 
たださすがに私たち中年夫婦が御酒印帳を握りしめてマゴマゴしている様子を見るに見かねたらしく、さくっと酒屋さんの歴史や、今度広間を利用して行うイベントについてや、金賞を受賞したばかりだという日本酒について遠くから説明してくれた。
そこに「ごめんなさいね~」と前掛けで手を拭きながら、お母さんが現れた。
私が、
 
「すみませ~ん、御酒印を集めていまして、こちらだと対象の御酒はどれになりますか(;^ω^)?」
 
と聞くと、大辛口の瓶を指さした。「じゃあそれをください…」と言いかけると、経費の計算で忙しい息子さんが、
 
「御酒印のラベル、はどの商品を買っていただいてもさしあげますよ。
うちのお酒を飲むのが初めてということであれば、
 
 
 

 
↑がスタンダードなので、お勧めです」
 
と言う。
お母さんはそれを聞いて、苦笑い。
それもそのはず、大辛口が2700円なのに対し、スタンダードの直実は1400円。
ウチの経理担当は商売っ気がないにもほどがある、と、接客担当のお母さんは思ったのだろう。
当然私は、息子さんのお勧めに従うことにする。
可愛いが正義なら、安いだって正義だ!
 
お母さんがお酒を袋に入れてくれるのを待つ間、私はレジの近くにちょこんと座る白黒猫ちゃんの頭を撫でていた。
お母さんが言う。
 
「この猫、今まではお店にはぜんぜん出て来なかったんですよ、ものすごく人見知りで(;^_^A」
 
「え、そうなんですか( ゚Д゚)?」
 
と、大人しく私に撫でられている猫の方を見ると、「そうなんだよぉ~、ホントは我慢してあんたに撫でられてるんだよう~」というように小さく「ニャー」と鳴いた。
お母さんは続ける。
 
「この前までもう一匹の猫、三毛猫がね、店に出ていたんですよ。
その三毛が交通事故で亡くなって…。
それからなんですよね、この白黒が店に出るようになったのは」
 
そのとき、さきほど「経費の計算で忙しい」と言っていた息子さんとは別の若い男性が、受話器を耳に「あ、ちょっと待ってくださいね、今、調べますから」と、お母さんと私の間をすすすっと通っていった。
お母さんは、「弟です(;^_^A すみません不調法者で」とこれまた苦笑い。
いえいえ、と答えると、
三毛猫の話の続きに戻ったお母さんが、白黒猫を見て言った。
 
「お前がこの店、継ぐか? 二代目になるか(;^_^A?」
 
なるほど~。
先に交通事故で亡くなった看板猫三毛猫ちゃんの代わりに、人見知りの激しい白黒猫ちゃんが、ここは自分ががんばらなくては! と一大決心し、看板猫二代目を襲名することになったんだな~てなことを事情を私は察した。
 
釣銭を渡しながらお母さんは言った。
 
「今は…。息子が二人で、がんばってこの店を守っていってくれています(;^_^A」
 
え~と初対面の客の私にそう言われましても( ,,`・ω・´)ンンン? 
店の奥から「ありがとうございました~」と言う声が聞こえた。
さらに帰り際、先ほど母親から不調法者と言われた弟が私に向かって、大きく頭を下げた。
九十度に腰を曲げての礼は、「お買い上げ、ありがとうございます」と言っているようでもあり、「これからもよろしくお願いします」と言っているようにも感じた。
 
日本酒と一緒に「これも入れておきますね」とお母さんが入れてくれた、お店のパンプレットには、法被を着て満面の笑顔を浮かべる四人が写っていた。
お母さん、経費の計算が忙しい息子さん、不調法者と言われた弟さん、そして二人の男性とよく似た雰囲気、というか三人兄弟の長男です、と言っても通じそうなくらい若く見える柔和な印象の男性が写っていた。
 
たぶん、
お父さんなのだろう。
 
この柔和なお父さんが、いわゆる大黒柱で、これまでお店を切り盛りしていたのだろうと思う。
そのお父さんが亡くなるかして、それまで店を手伝っていた息子二人が店を継いだのではないだろうか?
お父さんを中心に回っていた古い酒造は、大黒柱を失い、今はちょっとだけ関係がぎくしゃくしちゃっているのかもしれない。
 
でも大丈夫、時間はかかるかもしれないけど、必ず普通に回るようになるよ。
その夜飲んだ日本酒「直実」は、甘くて苦くて、せつない味がした。
 
<終>
 
 

 
 
酒にドラマありですよね~(*^▽^*)
 
 
てな素敵な権田酒造さんのお近くに、
 
 
 
三ヶ尻郵便局~♪
 
せっかくなので風景印、げっとだぜっ!
 

 

 

三ヶ尻郵便局

枠は、シンプルな丸わく

図案は、渡辺崋山筆、直美挙扇の図、クマガイソウ、観音寺が描かれている

 

 

ほへ~、御酒のラベルと同じ絵だ~(*^▽^*)

歴史にうっと~いワタクシ、調べてみましたよぉ~。

 

直実挙扇の図

渡辺崋山筆。

中央に馬上の熊谷直実次郎を配し、上下の広がりを十分に活かした格調ある作品。

大胆な余白が馬上の直実を一層際立たせている。

(お借りしました)

 

 

なかなかに貴重な風景印ですよね~♪

 

 

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ん~、ダンナはカステラだと言うとります( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
 
てなきのうの夕食は家めし~♪
 
道の駅で買ってきた
 
 
 
もやしがあるので、これを使おうと思います( ̄ー ̄)ニヤリ
 
まずは、
 
 
お味噌汁でしょう~♪
 
メインの
 
 
ポークソティーの付け合わせに~♪
(一緒に炒めたアスパラも買ってきました~♪)
 
それと、
 
 
 
サラダでしょう~♪
 
日本酒に合わせるなら~ということで、
 
 
まぐろやまかけ納豆~♪
 
ダンナにはデザートも
 
 
つけちゃう( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
 
穏やかで静かな夕食(*´▽`*)
 
 
つづきましては、
 
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テーマは、
 
とりあえず
 
でっす!
 
さささ、きょうんは早朝、土曜出勤のダンナを送っていきました。私もこれから自分の仕事をしま~す♪