文章を書くためには「自問自答」をする以外に方法がありません。

「いえいえ、私は文章を書くときに自問自答なんてしてませんから!」と否定したくなった人も、自分の脳が超高速で行っている自問自答に気づいていないだけです。

文章を書くとき、頭の中で自問自答を行っています。このことに例外はありません。

 

【文章1】

昨日はお昼にカレーつけ麺を食べに行きました。

 

あなたがこの文章を書いたとします。この文章の裏には、どんな質問が隠れているのでしょうか?

 

昨日のお昼に何を食べたかな? です。

 

自分自身に対してこの質問をぶつけ、その質問に答えたからこそ、あなたは先ほどの文章を書くことができたのです。

 

さて、肝心なのはここからです。もしも、あなたがこの一文以上に書くことができないとしたら、その原因は「自問自答を怠けているから」です。質問を怠ければ、当然、答えは手に入りません。

つまり「書けない」のではなく、あなたが「書こうとしていない」のです。

 

たとえば、この文章には、カレーつけ麺を食べたお店の名前や場所が書かれていません。

そうした文章を書くためには、お店の場所や名前を導き出す質問が必要となります。


そのカレーつけ麺は、どこで食べましたか?

 

この質問に適切に答えれば、以下のような文章を書くことができます。

 

【文章2】

昨日はお昼に、池袋にあるオープン間もない「麺屋どんと」にカレーつけ麺を食べに行きました。

 

このように主体的に自問自答することで、文章をふくらませていくことができるのです。

もしもあなたが、ある程度まとまった量の文章を書きたいなら、さまざまな角度から自分自身に質問をぶつけていけばいいのです。

・誰と食べに行きましたか?

・カレーつけ麺の味はどうでしたか?

・ほかのつけ麺や、ほかのカレーつけ麺と比べてどうでしたか?

・このカレーつけ麺の魅力を表現するとしたら?

・100点満点で何点をつけますか?

・また食べに行きますか?


これらの質問に答えていくことによって、どんどん文章はふくらんでいきます。結果、読む人にとって読み応えのある&説得力のある文章ができ上がっていくのです。

基本的な質問だけでなく、深い質問や鋭い質問も織り交ぜてみましょう。深い質問や鋭い質問に答えることによって、文章にも深みや鋭さがプラスされます。

・あえてこのカレーつけ麺にケチをつけるとしたら?

こんな質問をぶつてみるのもいいしょう。的確に答えることができたら、文章により深みが出て、立体的な「カレーつけ麺レビュー」になるはずです。

文章作成がうまい人ほど、自問自答に長けています。

文章を書くときには、主体的、積極的に自問自答していきましょう。

 

 

 

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