明日(7月20日)に発売される作家・本田健さんの世界デビュー作『happy money』を読了しました。正確にはKen Honda・著/本田健・訳です。日本人著者が英語で本を書き、全世界で同時発売される例は、ほとんどありません。
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一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money
1,728円
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本田健さんといえば、ミリオンセラーを記録した『ユダヤ人大富豪の教え』をはじめ、これまでに「お金」「経済的自由」「幸せ」などをテーマに累計700万部以上を売り上げてきた自己啓発作家のトップランナー。
そんな人気作家が満を持して世界に放った、衝撃の一冊が『happy money』です。
あなたにとってお金とは、何ですか?
こんな問いかけで始まる本作は、私たちがわかっていそうで実はわかっていなかった「お金の正体」に気づかせてくれます。
考えてみれば、わたしたちは、生まれてから死ぬまで、お金と共に過ごし続けています。
何かを食べるときも、どこかに出かけるときも、ティッシュペーパーを使うときも、子どもを育てるときも、クーラーで涼んでいるときも……そのほぼすべての瞬間でお金が動いています(都会に住んでいれば、なおのことその傾向は顕著です)。
光熱費は然り。家にいるときも——のんびりスマホをいじっている瞬間ですら——わたしたちはお金を使っているのです。
そして、生きていれば、ときとして(人によっては頻繁に!)お金にまつわる、大小さまざまな問題に直面します。
お金が原因で、家族や友人ともめたり、いがみ合ったり、疎遠になったりすることもあります。お金のせいで苛立ちを感じたり、虚しさを感じたり、情けなさを感じたり、落ち込んだり、腹を立てたり、絶望したり……日常は、そんなことのくり返しです。
そもそも、多くの人が、お金を手にすることを目的に毎日あくせく働いています。
現代社会は、好むと好まざるとにかかわらず「経済」のうえに成り立っています。
その社会のなかで、見ごとなほどお金に翻弄されながら、あるいは「翻弄されてなるものか!」とあの手この手で応戦(防戦一方?)しているのが、わたしたちではないでしょうか。
さて、本書『happy money』が気づかせてくれる「お金の正体」とは、いったい何なのでしょうか?
本書が示すその答えに、衝撃を受ける人もいるかもしれません。
「お金」とは「自分」なのです。
もう少し具体的に言うと、「お金」とは「自分の感情の投影」にすぎません。
その人が不安や恐れの感情をもっていれば、お金は、その不安や恐れを、極めてわかりやすい形で、その人の目の前に出現させます。
たとえば、「お金は手に入りにくいもので、手に入ってもすぐに消えてなくなってしまうものだ」という不安を抱いていると、「働いても働いても昇給しない」「通帳の金額がどんどん減っていく」「欲しいものがあるけど買えない」といった現実がやって来るのです。
本書『happy money』は、貯蓄や投資の方法について書かれたものではありません。稼ぎ方について書かれたものでもありません。もちろん、家計簿をつけてお金を見える化しましょう、という類のものでもありません。
もっと根源的に、もっと本質的に、もっとダイナミックに、もっとパワフルに、お金との向き合い方を変えて、私たちに「Happy Money(=幸せなお金)」の流れる世界へと誘ってくれる本です。
お金や自分の未来に強い不安や恐れを抱いている人であれば、本書を読み進めることは、少しばかり苦しい作業になるかもしれません。
なぜなら、「お金の正体」を知ることによって、それまで怖くてフタをしていた、あるいは、見て見ぬふりをしていたネガティブな感情と向き合わされるからです。
心臓がドキドキしたり、胸がギュっと締めつけられたり、心がザワついたり、背筋が凍りついたりする人もいるでしょう。
でも、その感情から逃げずに最後まで本書を読み終えたとき、その人の価値観や人生観は激変し、「新たな自分」に生まれ変わっているはずです。それまで抱いていたネガティブな感情が癒やされて、ポジティブな感情の芽生えを感じる人もいるでしょう。
では、お金に全幅の「信頼」と「安心」を寄せて、「常に十分なお金がある!」と感じられる自分になるためには、どうすればいいのでしょうか?
キーワードは「感謝」です。
お金が「自分の感情を映すエネルギー体」であることに気づき、そこに深い感謝のエネルギーを放射することで、わたしたちとお金の関係性は大きく変化します。
お金はニュートラルなエネルギーにすぎません——恨みや怒りを込めて使えば、相手を傷つけることもありますが、愛情や思いやりを込めれば、相手のプラスになります。お金は、私たちの気持ちや態度を伝える手段です。【76ページ】
そう、お金はエネルギーであり、「感謝」こそが、「Happy Money」が流れる世界への入り口なのです。
個人的な圧巻は、第4章で紹介されている「お金の『幸せな流れ』をつくるためにできる10のこと」でした。
いくつか挙げると——
①お金を寄付する
②友人にお金をあげる
⑤請求された額より多く支払う
⑧お金を使うときには、相手の幸せを祈る
——なんてすばらしいんだろう!
お金に対して不安や恐れを抱いている人にとって、この「10のこと」ができるかどうかは、「Happy Money」が流れる世界の住人になれるか否かの最終試験のようなものかもしれません。「Happy Money」が流れる世界は、不足感や欠乏感とは無縁です。
心配はご無用です。第3章まで読み終えた方であれば、お金がエネルギーであり、お金が「自分の感情の投影」にすぎないことが理解できているはずです。むしろ「10のこと」を実践するこで起きる未来の変化にワクワクするでしょう。
世界は少しずつ戦争や飢餓の不安から解放されつつあります。しかし、多くの人にとって「お金に対する不安や恐れ」は、“あって当然のもの”として潜在意識に刷り込まれています。
現に、お金が原因で自殺してしまう人や、他者を殺める人も存在します。お金を得ようと人を騙し陥れる人もいます。ニュースになる事件のほとんどに「お金の問題」が絡んでいます。いずれのケースも、当事者のどこかに「お金に対する不安や恐れ」が潜んでいるのでしょう。本書『happy money』を読み終えた今、そう確信できます。
お金に人生をコントロールされている(と感じている人が多い)社会にとって、本書『happy money』は救世主となるでしょう。
お金には、いいも悪いもありません(と、本書にも書かれています)。言うなれば、お金は、私たち一人ひとりが持っている感情の正体を教えてくれる「リトマス紙」のようなものです。
私たちが、お金に対してストレスや不安、心細さを感じるのは、かつて自分の間違いや自分に加えられた危害のことを根に持ち、未来に対して心配してしまうからです。こうしたネガティブな考え方に引きずられるままにしていると、私たち自身の過去や未来に、今この瞬間の幸せを奪われてしまいます。【83ページ】
そして、お金に翻弄されているわたしたちに、本書は、こんな提案をします。
お金が自分のところにやってきたら、「ありがとう」。そして、お金が手元を離れていくときにも、同じように「ありがとう」と言ってみましょう。お金がどんなに役に立ってくれたかや、今あなたにもたらしてくれているものに感謝するのです。どんなことがあっても感謝の言葉を口にしましょう。【94ページ】
——なんてステキな考え方! 従来の「お金に対する価値観」をひっくり返す一撃!
この感謝の習慣こそが「Happy Money」の流れを生み出すトリガーなのです。
「Happy Money」の同義語は、おそらく「Happy Life」でしょう。「幸せなお金」の流れの中に身を置くということは、幸せな人生の中に身を置くということ。その世界の中では、自分のことはもちろん、自分の関わる人々や、身の回りのさまざまな出来事など、すべてが輝いて見えるのです。
そのすばらしい世界への入場チケットは、すべての人が手にしています。あとは「このチケットを使う!」と決意・決断すればいいだけのことなのです。
もちろん、わたし山口拓朗は、このチケットを使います!!! 「Happy Money」が流れる世界の住人になる!——と決めました。
最後に、本書の「はじめに」の一節をご紹介します。
あなたが持っているお金が「Happy Money」か「Unhappy Money」かは、あなたの収入、資産の金額で決まりません。あなたがどちらのお金の流れに入るかは、あなたがお金を与えたり受け取ったりしたときのに、そのお金がどんなエネルギーを持っているかで決まるのです。【30ページ】
あなたのお金には、どんなエネルギーが流れていますか?
この本を読み終えた今、すがしがしい気分です。人生の景色が明るくなり、周囲の人やモノや自然や出来事が、ほほ笑みかけてくれているように感じます。おそらく、自分のなかにあったネガティブな感情がポジティブな感情へと変化つつあるのでしょう。
「Happy Money」が流れる世界へ飛び込むとき、わたしたちは本当の意味で「自分らしく生きる」という人生への第一歩を踏み出すのかもしれません。
あなたは今、不安や怖れにとらわれることなく、自分らしく生きていますか?
もし答えが「ノー」や「うーん、どうだろう……」だとしたら、本書『happy money』で、「新しい人生(=自分らしい、本来の人生)」を手に入れてみませんか?
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日本語版。
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原書(英語版)