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Q:誰かが言った言葉や、本から抜粋した内容を文章に盛り込みたいときに、どのような表現をすればいいかがわかりません。「◯◯だそうです」「◯◯のようです」くらいしか思いつきません。教えてもらえますか?

 

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A:

 

「◯◯だそうです」

 

「◯◯のようです」

どちらも立派な表現方法です。この場合は「伝聞(=第三者から伝え聞くこと)」として使われています。

 

もちろん、「◯◯だそうです」や「◯◯のようです」を用いるのが最適なケースもあるでしょう。

とはいえ、何でもかんでも、このふたつの表現で済まそうとすると、表現力に欠ける文章になりかねません。

 

ときには、具体的かつ直接的な表現を用いてみてもいいでしょう。

◯◯と書いています。

○○と述べています。

◯◯と言っています。

○○と話しています。
◯◯と発表しています。
◯◯と断言しています。
◯◯と断定しています。

◯◯と分析しています。

◯◯と検証しています。
◯◯と結論づけています。
◯◯と喝破しています。

◯◯と論破しています。
◯◯と提案しています。

◯◯と提唱しています。

◯◯と主張しています。

◯◯と考えています。

——という具合です。もちろん、主語&述語を逆転させるなどして、表現方法を工夫してもいいでしょう。

〜が、◯◯さんの見解です。
〜が、◯◯さんの見立てです。
〜が、◯◯さんの意見です。
〜が、◯◯さんの主張です。
〜が、◯◯さんの持論です。

 

大事なことは、表現の引き出しを増やして、いつでも最適な表現を選べるようにしておくことです。

 

そもそも、伝聞の「◯◯だそうです」や「◯◯のようです」のフレーズからは、<筆者が対象から距離を置いている>という印象を受けることがあります。

 

闇雲に「◯◯だそうです」や「◯◯のようです」を連発すると、「この筆者は他人事としてこの文章を書いている」と読む人に見透かされてしまうかもしれません(読む人が白けてしまいます)。

 

日頃からたくさん本を読んで、「◯◯だそうです」や「◯◯のようです」以外の、具体的かつ直接的な表現・フレーズをどんどんインプットしていきましょう。