以下は、小学校低学年くらいの子供が書きそうな作文です。
<例>
きょうは、朝おきて、それから、学校にいって、べんきょうして、やすみ時間におともだちとあそんで、それから、家にかえって、それから、こんどはピアノのレッスンにいきました。くたびれたけど、楽しかったです。
子供の文章にありがちな、一日の出来事を順に追った「時系列」型の文章です。
皆さんが親なら、この文章を書いた子供に、どんな言葉をかけますか?
「もう少し表現を工夫しなさい」
「もう少し具体的に書きなさい」
「もう少しエンピソードを絞りなさい」
「もう少し自分の気持ちを書きなさい」
いろいろ言いたいことはあるかもしれません。しかし、それらの言葉はグっとのみ込んで、まずは褒めなければいけません。
褒めるところがない?
そんなことはありません。
一日の出来事を時系列で把握して、しっかりと書いているじゃありませんか。こんなスゴいことは、人間にしかできません。そのことひとつをとっても、十分に褒めるに値します。
「くたびれたけど、楽しかったです」という文章も論理的で素晴らしい。「けど」という逆説をしっかりと使えています。褒めてあげたいポイントです。
もしも、この作文を書いたのが小学校3、4年生だったら、いいところを褒めたあとで、何かひとつくらいアドバイスをしてもいいかもしれませんね。
「お友達と何して遊んだのか、ママ知りたいなあ~。次に書くときは、もう少し詳しく教えて」とか。
「ピアノのレッスンでは、先生からどんなことを言われたの? ママに教えてほしいなあ」とか。
難しいアドバイスではなく、さり気なく小さなステップを踏ませる。そんなアドバイスができれば理想です。
この時期の子供たちに「もっと自分の気持ちに目を向けなさい!」などと言っても、子供たちは混乱するだけです。
何が自分の気持ちなのか、それすら分かっていない子だってたくさんいるのですから。
この時期の子供たちには、なにはともあれ「書くことの楽しさ」を味わわせることが大切です。
楽しさを味わわせるには、親や先生を含め、大人たちが、子供たちの作文のなかに良さを見つけてあげる必要があります。そして、その良さを褒めてあげなければいけません。
褒めるポイントは必ずあります。「褒めるポイントがない」というのは、子供のいいところを見ようとしない、大人の怠慢にすぎません。
くれぐれも、低中学年の子供たちに、次のような言葉をかけてはいけません。
「なんでこんなことしか書けないの?」
「もっときれいな字で書きなさい!」
「こんな作文じゃ、ママ恥ずかしい」
「意味がよく分からない」
「くだらないことを書かないで」
「もっとよく考えて書きなさい」
「ちっともうまくならないじゃないの!」
こういう「大人都合」な言葉が、子供たちの才能の芽を摘むのです。
小学校の小中学年くらいというのは、書く楽しさを知る時期です。
というか、大人たちがサポートしながら、「書く楽しさ」に気づかせる時期です。
書き方についての細かいアドバイスをするのは、中学生になってからでも遅くありません。
小学生のときに「書く楽しさ」を味わった子供の文章力は、その後、グンと伸びるでしょう。
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<例>
きょうは、朝おきて、それから、学校にいって、べんきょうして、やすみ時間におともだちとあそんで、それから、家にかえって、それから、こんどはピアノのレッスンにいきました。くたびれたけど、楽しかったです。
子供の文章にありがちな、一日の出来事を順に追った「時系列」型の文章です。
皆さんが親なら、この文章を書いた子供に、どんな言葉をかけますか?
「もう少し表現を工夫しなさい」
「もう少し具体的に書きなさい」
「もう少しエンピソードを絞りなさい」
「もう少し自分の気持ちを書きなさい」
いろいろ言いたいことはあるかもしれません。しかし、それらの言葉はグっとのみ込んで、まずは褒めなければいけません。
褒めるところがない?
そんなことはありません。
一日の出来事を時系列で把握して、しっかりと書いているじゃありませんか。こんなスゴいことは、人間にしかできません。そのことひとつをとっても、十分に褒めるに値します。
「くたびれたけど、楽しかったです」という文章も論理的で素晴らしい。「けど」という逆説をしっかりと使えています。褒めてあげたいポイントです。
もしも、この作文を書いたのが小学校3、4年生だったら、いいところを褒めたあとで、何かひとつくらいアドバイスをしてもいいかもしれませんね。
「お友達と何して遊んだのか、ママ知りたいなあ~。次に書くときは、もう少し詳しく教えて」とか。
「ピアノのレッスンでは、先生からどんなことを言われたの? ママに教えてほしいなあ」とか。
難しいアドバイスではなく、さり気なく小さなステップを踏ませる。そんなアドバイスができれば理想です。
この時期の子供たちに「もっと自分の気持ちに目を向けなさい!」などと言っても、子供たちは混乱するだけです。
何が自分の気持ちなのか、それすら分かっていない子だってたくさんいるのですから。
この時期の子供たちには、なにはともあれ「書くことの楽しさ」を味わわせることが大切です。
楽しさを味わわせるには、親や先生を含め、大人たちが、子供たちの作文のなかに良さを見つけてあげる必要があります。そして、その良さを褒めてあげなければいけません。
褒めるポイントは必ずあります。「褒めるポイントがない」というのは、子供のいいところを見ようとしない、大人の怠慢にすぎません。
くれぐれも、低中学年の子供たちに、次のような言葉をかけてはいけません。
「なんでこんなことしか書けないの?」
「もっときれいな字で書きなさい!」
「こんな作文じゃ、ママ恥ずかしい」
「意味がよく分からない」
「くだらないことを書かないで」
「もっとよく考えて書きなさい」
「ちっともうまくならないじゃないの!」
こういう「大人都合」な言葉が、子供たちの才能の芽を摘むのです。
小学校の小中学年くらいというのは、書く楽しさを知る時期です。
というか、大人たちがサポートしながら、「書く楽しさ」に気づかせる時期です。
書き方についての細かいアドバイスをするのは、中学生になってからでも遅くありません。
小学生のときに「書く楽しさ」を味わった子供の文章力は、その後、グンと伸びるでしょう。
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