現代人は忙しい。加えて、飛び交っている情報量が尋常ではありません。
 
そうした状況下で、人に読まれる文章を書くことは簡単ではありません。
 
闇雲に文章を書いても誰も読んでくれない——。厳しいようですが、それが現実です。
 
では、せっかく書いた文章を読んでもらうには、どんな点に気をつければいいでしょうか。
 
◆見た目を読みやすくする。
◆メッセージを明確にする。
◆簡潔に書く。
◆書き出しで興味を引く。
——ポイントを挙げれば、キリがありません。
 
一方で、こうした細かいポイント以前に、より確実に読まれる方法があります。
 
それは、「この人の書く文章を読みたい!」と思ってもらえる状況を作り上げておくことです。
 
「この人の書く文章には、いつも学びがある」
 
「この人の書く文章は、いつもおもしろい(楽しい)」
 
「この人の書く文章に、いつも感動する」
 
「この人の書く文章には、いつも共感する」
 
「この人の書く文章は、いつも鋭い(深い)」
 
「この人の書く文章には、いつも愛がある」
 
「この人の文章からにじみ出る人柄が好きだ」
 
「この人の文章からにじみ出る考え方が好きだ」
 
どんなことでも構いません。「この人の文章を読みたい!」と思ってもらえていればOKです。
 
福山雅治のファンであれば、彼がリリースする新譜を無条件で聴きたくなりますよね? ジブリ映画のファンであれば、新作が公開されれば無条件で観に行きたくなりますよね?
 
それと同じです。
 
「この人の文章を読みたい!」と思っている人であれば、
少しくらい文章が読みにくくても——
少しくらい文章がとっちらかっていても——
少しくらい文章が冗長でも——
少しくらい文章が稚拙でも——
読んでもらえるはずです。
 
なぜなら、「この人の文章を読めば、必ず○○が得られる!」と、読み手が「信頼」しているからです。
 
そう。読まれる文章を書く方法とは、文章の中身で「信用を勝ち取る」ことなのです。その都度、勝ち取った信頼こそが、次に書く文章を読んでもらうための「前売り券」なのです。


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