伝わる文章の書き方／根拠のない断定に注意！

根拠のない断定は、文章の説得力を低下させます。

場合によっては「暴論（＝乱暴な意見）」と取られることもあります。

＜例文１＞
病気になる人は、必ず何かしらのストレスを抱えています。

「必ず」と書いてありますが、それは本当でしょうか？

「必ず＝100％」と考えるなら、断定するのは強引でしょう。

この文章に説得力をもたせるには、「必ず」の根拠を示す必要があります。

＜例文２＞
病気になる人は、多くの場合、何かしらのストレスを抱えています。

＜例文３＞
病気になる人は、かなりの確率で、何かしらのストレスを抱えています。

「必ず」ではなく、「多くの場合」や「かなりの確率で」を用いました。

「多くの場合」や「かなりの確率で」は、もちろん「100％」ではありませんので、＜例文１＞よりは「暴論」の濃度が下がりました。

とはいえ、これらの文章でも、「多くの場合」や「かなりの確率で」と言うだけの根拠を示す必要があります。

根拠を示せなければ、＜例文２＞や＜例文３＞も、＜例文１＞同様に、やはり説得力の乏しい文章です。

主張や意見を書くときには、必ず「根拠」をセットにしましょう。