「文章を書くのに時間がかかって仕方ありません…」

そんな悩みを抱えていませんか?

書くのに時間がかかるのは、「考えながら書いている」からかもしれません。

文章をスピーディに書くには、「考えながら書かない」ことが肝心。

つまり、文章を書き始めるときには、自分がどういう文章を書くのか、頭のなかでイメージができていなければならないのです。

住宅の建築と同じです。「どんなふうに建てようか?」と考えながら家を建てる大工はいないでしょう。

家を建て始める前に、必ず「設計図」を作っているはずです。

文章を書くときにも、あらかじめ設計図を作っておきましょう。

設計図といっても、建築ほど厳密である必要はありません。

文章のテーマと切り口、根拠、結論などを含めて、大まかな流れが把握できていればOKです。

全体像がイメージできているだけで、執筆時間は大幅に短縮できます。

私であれば、ブログの記事のネタなどは、隙間時間に考えることがほとんどです。

電車のなか、歩いているとき、仕事の空き時間、お風呂に入っているとき、就寝前の布団のなか……など。

事前に設計図を作っておくことで、論旨や考察もグっと深まります。

読みやすさ、読み応え共に、ワンランク上のレベルになるはずです。

もちろん、書きながら浮かんでくる考えやアイデアもあるでしょう。それらは、ディテールの肉付けに役立てていきます。

「話があっちこっちに飛ぶ…」「トンチンカンなことを書いてしまう…」「話の着地点が見つからない…」という症状でお悩みの方々も、もしかすると、設計図を作らずに家を建てようとしているのかもしれません。

設計図もなしに書き始めると、机に座ってから、考える→書く→消す→考える→書く→消す→考える……という非効率的なプロセスをくり返すことになりかねません。これでは時間を食うばかりです。

書き始める前に設計図を作る——。