一文の中に、同じ(似た)表現がくり返されると、文章がくどくなることがあります。
複数の動詞や名詞が共通するときは、文章をひとまとめにしましょう。 ※あえて同じ(似た)表現を使って、リズムを出したいときは除きます。
<例文1>
草野球仲間の井上は、
ピッチャーもできるし、
キャッチャーもできるし、
野手もできる万能選手だ。
「できる」が3連チャンで登場します。リズムがあるといえばありますが、ややくどくも感じられます。
<例文1の修正>
草野球仲間の井上は、
ピッチャーもキャッチャーも
野手もできる万能選手だ。
「できる」をひとつにまとめることで、くどさが消えました。
<例文2>
親友の佐々木は、
多彩な趣味をもっている。
料理も作るし、陶芸もやるし、川柳も詠む。
この文章は、さほどくどく感じられません。むしろ「作るし〜やるし〜詠む」とたたみかけることによって、独特のリズムが生まれています。
これがもし——
料理もできるし、陶芸もできるし、川柳もできる。
——という具合に、「できる」で統一されていると、かなりくどいですが。
さて、もしも<例文2>をより簡潔にしたい場合は、どのように修正すればいいでしょうか。(リズムよりも簡潔さを優先させたい場合です)
<例文2の修正>
親友の佐々木は、
多彩な趣味をもっている。
料理も陶芸も川柳もたしなむ。
リズムを優先するなら<例文2>、簡潔さを優先するなら<例文2の修正>のような形にするといいでしょう。
ちなみに、<例文2の修正>は、表現選びが少しハイレベルです。「作る」「やる」「詠む」をひとつの動詞(たしなむ)に言い換えたからです。
もちろん、「料理も陶芸も川柳もできる」でも、おおむね意味は通じます。
ですが、“芸事などの心得がある”という意味の「たしなむ」を使うことで、ただ「できる」のではなく、趣味として「楽しんでいる」様子が読み手に伝わります。より正確な表現といえるでしょう。
複数の動詞や名詞が共通する文章を簡潔にまとめたいときは、より適切な表現(言葉)を選ぶことも大切です。
こうした語彙力(言葉の選択力)も文章力の一部と心得ておきましょう。
複数の動詞や名詞が共通するときは、文章をひとまとめにしましょう。 ※あえて同じ(似た)表現を使って、リズムを出したいときは除きます。
<例文1>
草野球仲間の井上は、
ピッチャーもできるし、
キャッチャーもできるし、
野手もできる万能選手だ。
「できる」が3連チャンで登場します。リズムがあるといえばありますが、ややくどくも感じられます。
<例文1の修正>
草野球仲間の井上は、
ピッチャーもキャッチャーも
野手もできる万能選手だ。
「できる」をひとつにまとめることで、くどさが消えました。
<例文2>
親友の佐々木は、
多彩な趣味をもっている。
料理も作るし、陶芸もやるし、川柳も詠む。
この文章は、さほどくどく感じられません。むしろ「作るし〜やるし〜詠む」とたたみかけることによって、独特のリズムが生まれています。
これがもし——
料理もできるし、陶芸もできるし、川柳もできる。
——という具合に、「できる」で統一されていると、かなりくどいですが。
さて、もしも<例文2>をより簡潔にしたい場合は、どのように修正すればいいでしょうか。(リズムよりも簡潔さを優先させたい場合です)
<例文2の修正>
親友の佐々木は、
多彩な趣味をもっている。
料理も陶芸も川柳もたしなむ。
リズムを優先するなら<例文2>、簡潔さを優先するなら<例文2の修正>のような形にするといいでしょう。
ちなみに、<例文2の修正>は、表現選びが少しハイレベルです。「作る」「やる」「詠む」をひとつの動詞(たしなむ)に言い換えたからです。
もちろん、「料理も陶芸も川柳もできる」でも、おおむね意味は通じます。
ですが、“芸事などの心得がある”という意味の「たしなむ」を使うことで、ただ「できる」のではなく、趣味として「楽しんでいる」様子が読み手に伝わります。より正確な表現といえるでしょう。
複数の動詞や名詞が共通する文章を簡潔にまとめたいときは、より適切な表現(言葉)を選ぶことも大切です。
こうした語彙力(言葉の選択力)も文章力の一部と心得ておきましょう。