文章力を高めたいのであれば、接続詞の使用を控えるといいでしょう。なかでも、「そして」と「それから」は、“控えたほうがいい接続詞”の筆頭株です。

<例文>
朝起きました。
そして、顔を洗いました。
それから、朝ごはんを食べました。
納豆ごはんとお味噌汁、
とてもおいしかったです。
そして、歯を磨きました。
それから、着替えをしました。
ちょうど9時になったので家を出ました。

「そして」と「それから」が、それぞれ2回ずつ使われています。

小学校の低学年が書いたのであれば、ハナマルをあげたいところですが、大人が書いた文章だとすると、少々「ザンネンな文章」と言わざるを得ません。

<例文の修正>
朝起きると、
すぐに冷水で顔を洗いました。
眠気が一気に吹き飛びました。
朝食は、納豆ごはんとお味噌汁。
質素なメニューですが、
不思議と活力がみなぎります。
食後は、歯を磨いてから着替え。
9時ちょうどに家を出ました。

文章のレベルを少し上げてみました。「そして」と「それから」はひとつも使っていませんが、意味は通じると思います。

順接の接続詞である「そして」や「それから」には、前後の文章を論理的に結びつける役割があります。

逆にいえば、前後の文章が論理的に結びついてさえいれば、わざわざ「そして」や「それから」を使う必要はない、ということです。

では、「そして」や「それから」を使わないためには、どうすればいいでしょうか?

それは、「そして」や「それから」を「絶対に使わない!」と決めることです。

「そして」や「それから」に頼らなずに文章を書くことで、論理的でスムーズな文章が書けるようになっていきます。

文章スキルを高めたい方はぜひ意識してみましょう。