相手に何か明確な行動を促したいときの指示は、「否定文」ではなく、「肯定文」で書きましょう。

<例文1>
電気とクーラーを消さずに、部屋を出ないで下さい。

<例文1の修正>
電気とクラーを消してから、部屋を出て下さい。

<例文2>
ふたを緩めたまま、容器をふらないでください。

<例文2の修正>
ふたをしっかりと締めてから、容器をふってください。

<例文3>
食べ切れないものは、注文しないでください。

<例文3の修正>
食べ切れる分だけ注文してください。

<例文4>
靴のまま入らないでください。

<例文4の修正>
靴をスリッパに履き替えてからお入りください。

<例文5>
あなた、いつまでも寝てないで!
<例文5の修正>
あなた、早く起きてください!


もちろん、何かを“させない”ための忠告・警告・指示であれば、否定文で書いても構いません。「この部屋に入ってはいけません」という具合に。

ただし、何か明確な行動を促したいときに、否定文で伝えようとすると、受け手が理解しづらくなります。誤解を招いてしまうケースもあるでしょう。

たとえば<例文4>の「靴のまま入らないでください」という言葉の意味を考えた場合、靴を脱ぎさえすれば、素足で入ってもOK、という捉え方もできると思います。

しかし、書き手の目的は「スリッパで入ってもらう」ことです。だとしたら、「靴をスリッパに履き替えてからお入りください」と肯定文で書いたほうが、相手に誤解なく伝わるはずです。

具体的な行動を促したいときの指示は「肯定文」で書く。人に何かを依頼をするときも同じです。

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