facebookで開始した連載「聞く力。話す力。書く力。」

ぶじに10回目を迎えました(思いのほか好評なんですよ)。

facebookのアカウントをもたれている方は、山口拓朗の個人ページに入っていただき、「フィードを購読」のボタンを押すと、記事が読めるようになります。

山口拓朗の個人ページ
https://www.facebook.com/yamaguchitakuro

連載【聞く力。話す力。書く力。】No.10

人の好き嫌いを
簡単にジャッジする必要は
ないでしょう。

入社1年目のあなたが、
うっかり寝坊して
会社に遅刻したとします。

上司が烈火のごとく
あなたをどなりつけました。

あなたは
どんな気持ちでしょうか?

落ち込む方は
少なくないでしょう。
「なんてイヤな上司なんだ」
と思う方もいるでしょう。

出来事の表面だけを見れば、
あるいは、短期的なスパンに限れば、
「上司にどなられたこと」は、
あなたにとって、
よくない出来事かもしれません。

しかし、上司にどなられた教訓を活かして、
あなたは時間管理を徹底するようになり、
毎日、就業開始の30分前に会社に来て
仕事をするようになったとします。

人より毎日30分早く仕事を開始することで、
誰よりも多くの仕事をこなし、
成果を挙げたとします。

そのことが認められて、
同期のだれより早く昇進したとします。

さて、ここで質問です。

あなたが、かつて遅刻して
上司にどなられた出来事は、
どんな意味をもっていますか?

おそらく、自分自身の生活態度を
見直す大きなターニングポイントであった、
と感じるのではないでしょうか。

出世したあなたは、
あの日、自分をどなりつけた上司に
感謝の気持ちでいっぱいに
なっているかもしれません。

マイナスなイメージでしかなかった
「遅刻して上司にどなられた出来事」が、
未来の視点から振り返ると
プラスのイメージとなる。
このことは錯覚ではありません。

物事は一面ではありません。
表もあれば裏もあります。
数えきれないほどの側面があります。

つまり、出来事の善し悪しを
簡単にジャッジする必要はないのです。

人に対する好き嫌いも然りです。

あなたが苦手(嫌い)だと
感じているあの人の
裏には何があるでしょう。
側面には何があるでしょう。

山口拓朗の個人ページ(「フィードを購読」のボタンを押すと、記事が読めるようになります)
https://www.facebook.com/yamaguchitakuro