文章を書くのが得意な人が、ソーシャルメディアを上手に活用できているかといえば、答えはノーでしょう。なぜなら、ソーシャルメディアでは、“ただうまいだけ”の文章が歓迎されているわけではないからです。
キャラクターのにじみ出る文章、読む人の感情を動かす文章、共感を誘う文章、分かりやすい文章、伝わりやすい文章、反応しやすい文章……等々、ソーシャルメディアで歓迎されるのは、そうした文章です。
書籍や雑誌の文章が「CD」だとしたら、ソーシャルメディアの文章は「ライブ」に近いかもしれません（twitterやfacebook、mixiなどの交流重視型のソーシャルメディアで顕著）。お客さん（読者）とのコール・アンド・レスポンスが盛り上がれば、これらの媒体での文章としてはOKということになるでしょう。
毎日Facebookで、タメになる精神医学・脳科学の情報を発信されている樺沢紫苑さんの新刊『SNSの超プロが教えるソーシャルメディア文章術』は、文章の基本や美文の書き方を指南する本ではありません。
ソーシャルメディアに特化した文章の書き方について（ネタ探しや交流方法も含む）、鍛錬と検証を重ねた樺沢さん自身のノウハウを完全公開した1冊です。ライブでのコール・アンド・レスポンスの盛り上げ方が、じつに分かりやすく解説されています。
「文章を書くのが苦手だから、ソーシャルメディアも苦手……」とサジを投げつつある方に、ご一読をオススメします。文章に対する苦手意識がぶっ飛び、やるべきことが具体的に見えてくるはずです。
また、“ただうまいだけ”の文章を書きがちなライターや文筆家も、この本から謙虚にソーシャルメディア・ライティングの極意を学ぶべきでしょう。もちろん、私もみっちり勉強させていただきます！
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