取材をするときには、できるだけ「成果」を得やすい質問選びをしましょう。

たとえば、若々しくて美しい40代の女優さんに、「どうしたら、そんなにお美しくいられるんですか?」と訊くのは、あまりにストレートすぎます(その割にぼんやりしています)。

もちろん、サービス精神の旺盛な方(優しい方)であれば、こちらの意図を察して、誠実に答えてくれるかもしれません。

しかし、その女優さんに謙遜や照れがあると、「美しくなんかないですよー。おほほほほー」のひと言で話が終わってしまう可能性があります。

なかには、<美しさの秘訣なんて教えたくない>という方や、<努力していることを知られたくない>、<何が秘訣なのか、自分でもよく分からない……>という方もいるかもしれません。

こういうときは、質問をできるだけ具体的にすることをオススメします。

睡眠時間はどれくらですか?
甘いものはお好きですか?
肉と野菜はどちらがお好きですか?
お酒は飲まれますか?
オススメの化粧品はありますか?
常備しているサプリメントはありますか?
週にどれくらい運動をされていますか?
お風呂は好きですか?
お笑い番組は見られますか?
心がけている習慣はありますか?
ストレス解消法はありますか?

生活習慣について具体的に訊くことで、若々しさや美しさの秘訣を探っていくわけです。

具体的な質問には、具体的に答えたくなるのが人間というものです。

もしも、冒頭のような質問をしたいのであれば、「どうしたら、そんなにお美しくいられるんですか?」ではなく、「お美しいですね。何かふだん気をつけられていることはりますか?」くらいのほうがいいでしょう。「何か」と付いている分だけ相手は答えやすくなります。