「ライターさんってスゴイですね! 私、文章力がまったくないから、ブログ書くのも精一杯なんですよ~」

そんな言葉をたまにかけられます。

(社交辞令かもしれませんが)ライターという仕事に敬意を払ってくれているようで、悪い気はしません。

いや、ちょっとスカしましたが、そこそこ気持ちいい……というか、かなり気持ちいいです。

でも、ライターにとって「文章力」はどれくらい重要なのでしょう? 

と冷静に考えたときに、その問い自体が、的外れなものだと気づきます。

なぜなら、ライターにとって「文章が書ける」ことは、“必須能力”というよりは“前提”だからです。



たとえば、飛行機のパイロットに必要な能力を考えてみましょう。

健康、体力、判断力、理解力、コミュニケーション能力、洞察力、観察力、危機管理能力、冷静さ……。

ほかにもまだまだありそうです。

もちろん「操縦能力」もそのひとつでしょうが、それは、どちらかというと“必須能力”ではなく“前提”とはいえないでしょうか?



ライターにも同じことがいえます。

「文章が書ける」からといって、プロライターとして大成するかといえば、答えはNOです。

ライターに必要な能力としてはーー、

取材力(情報収集力)、コミュニケーション能力(話を聞き出す能力)、理解力、要約力、構成力、展開力、企画力、コピーライティング能力、推敲力……などが挙げられます。

そうそう、好奇心なんていうのも、ライターには大事な能力でしょう。

あと「締め切り守るぞ絶対何が何でも神様に誓って能力」も。



なかでも軽視できないのが「取材力」です。

この能力が低いと、書くべき材料を手元に揃えることができません。

いくら腕のいいコックでも、材料が揃っていなければ、おいしい料理を作るのは難しいでしょう。

原稿も同じで、情報が手元に揃えられなければ、文章力を十分に発揮することができません。

つまり、いくら「文章力」があっても、「取材力」がなければ、いいライターにはなれないということです。

事実、多少文章力がなくても、圧倒的な取材力で説得力のあるおもしろい原稿を書くライターもいます。



「取材力」については、当ブログでもいずれ掘り下げて書きたいと思います。


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