ライター稼業をスタートさせるためには、いろいろな方法がありますが、大きく分けると次のふたつになります。

1:編集経験を積んでから独立する(コネクションを生かす)。

2:編集経験を積まずにライターになる(自分を売り込む)。

私は出版社で雑誌の編集を6年間していましたので「1」のタイプです。

だからというわけではありませんが、私がもしライター志望者にアドバイスをするなら、「2」よりも「1」をオススメします。

「1」のいいところは、編集経験を積みながら、出版業界内で人脈を広げられる点です。

あらかじめ人脈を広げておけば、独立したときに「独立したの? じゃあうちの仕事も手伝ってよ」と声をかけてもらいやすくなります。

私自身、独立して8年が経ちますが、編集者時代の知り合いから、未だに多くの仕事をいただいています。

もうひとつ「1」のいいところは、編集という仕事を経験できることにあります。

ライターの仕事は、究極的には「編集者を満足させる原稿を納品する」ことです。

いくらいい文章を書いても、担当編集者がその原稿に満足しなければ、それは「いい仕事をした」とは言えません。

編集者にとってのお客さんは読者ですが、ライターにとってのお客さんは編集者です

編集経験のあるライターの強みは「編集者がライターに何を求めているか?」を知っていることです。

つまり「1」のライターは、より顧客満足度の高い原稿を書くことができるのです。



もちろん「2」が悪いわけではありませんが、名前も実績もない人が、いきなり「私に書かせてください!」と編集部に飛び込み営業したところで、相手にしてもらえる可能性はかなり低いです。

もしも相手にしてもらいたいのであれば、「ある特定の分野に精通している」あるいは「ほかのライターにはない(書けない)強みを持っている」必要があります。

たとえば「飛行機のことを書かせたら、オレの右に出るものはいない」という人であれば、飛行機という得意分野を武器に、どんどん営業をかけていけばいいでしょう。

ただし、編集経験のないライターは、どうしても客観性を欠いた自己満足な原稿になりがちです。

そこが大きなネックになります(稀にそれが味になるときもありますが)。

もしあなたが飛行機について圧倒的な知識量を誇っているなら、まずは飛行機系の媒体(雑誌等)で編集経験を積むことをオススメします。

最悪、飛行機とは関係のない媒体でもOKです。なぜなら編集という仕事を知ることに自体に大きな意義があるからです。

「編集」はライターになるための研修期間。

そんなふうにとらえるといいかもしれません。


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