これまでの記事の続きです。

私が「“ひらく”を伝えたい」と思った理由1<病気を隠してきた私>
私が「“ひらく”を伝えたい」と思った理由2<がんばればがんばるほどしんどくなっていく>

思っていたよりも
長文になってしまいましたあせる

***

視覚にハンデを持つ人たちが使っている「白杖」。

歩行する際に、自分の体の前に白杖を持っておくことで、
周囲の状況を把握し、身を守っています。

数年前から、私もそろそろ
持ったほうがいいかな、と思っていました。

歩行中によく人にぶつかるようになったし、
小さい子どもやペットが見えなくてヒヤッとするし、

このままじゃ、
自分もケガをするかもしれないし、
誰かにケガをさせてしまうかもしれない。

だから…

と、
頭ではそう思うのですが
こころが激しくイヤがってしまう。

白杖を持つ=自分の身を守ることでもあるけれど、
同時に、自分の病気をまわりに知らせることでもある。

私にとっては、白杖を持つ=自己開示 でした。

今まで一生懸命隠してきたものを
見せないように全力で努力してきたものを
自分からひらいて見せていく。

そんな怖いことをするくらいなら、
今のままでいいや…と思いました。

でも、その一方で、
隠していることで
どんどん一人になっていることにも
気づいていました。

本当は人と一緒にいたいのに
人といるとビクビクして疲れてしまう。

それに
隠すことばかりに一生懸命になっている
自分も大嫌いでした。

例えば、友達と歩いている時。

楽しくおしゃべりしながら歩いていても
私の頭の中は、

足元に段差はないかな?とか
人にぶつからないようにしなくちゃ!とか

そんなことばかり一生懸命考えていたりする。

自分が失敗しないようにすることに必死で、

友達が話してくれている内容も
半分くらいしか頭に入ってこなかったりする。


誰と何をしていても、
「自分がカッコ悪い思いをしないように」
ということばかりが気になって

目の前の大好きな友達が
どんな気持ちで話してくれているのか、とか

私に任せてくれた大切な仕事に全力を尽くすために
今何をすればいいのか、とか

そういう大事なことが二の次になってしまう。

そんな自分に
「このまんまじゃダメだ…」
と思うようになっていきました。

***

白杖の使い方を教えてくださる
歩行訓練士さんとお話する機会を得たのは
そんな時でした。

「あなたはライターさんだから、
いろんなものを見て、いろんなことを感じて、
それを文章にしていくのでしょう。

足元の安全を白杖に任せることができれば、
あなたが今見えるものやできることに
もっと集中できるかもしれませんよ」

そんなことを言っていただいたように
記憶しています。

そっか。

自分のことばっかり心配するのはもうやめよう。

これからは、できないことを受け入れて
人のために私ができることに目を向けていきたい。

そう考えるようになったことが
白杖を持って自己開示していこうと思えるようになった
第一歩でした。




つづくうさぎ 
いったいいつまで続くの~?って感じになってきましたが、
もう少しつづきます(笑)


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