前記事の続きです。

自分の病気のことを知り、

「失敗しないように、これまで以上に気をつけなくては!
まわりの人に迷惑をかけないようにしなくては!」

と思った私は、

そのまま大学へ進学し、卒業し、
社会人になりました。

子どもの時から憧れていていた
「ライター」という仕事をするようになりました。

普通に働いていても忙しい職業だと思いますが、
“どうしても失敗したくない”私は
もっともっと自分を忙しくしていきました。

資料を読むのに時間がかかってしまうので、
仕事の資料は家でも読む、とか。

仕事内容を人に説明していただいている時も
コレ、とか、ソレ、とか言いながらさしてもらったその指や
マウスで示してもらったその場所が
見えなくてわからないことも時々あって
そういう時は後で一人で調べてなんとかする、とか。

初めての場所へ外出しなくてはいけない時は
事前に何度も調べて迷わないようにしよう、とか。

プライベートでも、

飲みに行くお店の照明が暗すぎたり、
段差が多かったりするとドキドキしちゃうから
できるだけ自分で幹事しちゃおう、とか。

いっつもこっそり一人で
バタバタしていました。

“できないから手伝って”とか
“わからないからもっとこうして”とか
ひとこと言えたら毎日どんなに楽だっただろうと
今なら思うようなバカげた努力を
たくさんしていたけど、

当時の私は
「そうやって努力するのが当たり前」というか、
むしろ
「こんなにがんばっている自分はえらい!」
くらいに思っていました。

とはいえ、

いくらこそこそ努力したからって
失敗がなくなるわけじゃありません。

仕事仲間や友達と歩いていて
とつぜんぶつかっちゃうこともあるし。

急に飲みに行ったお店の照明が暗くて
テーブルの上がぜんぜん見えないっ(><)
ってこともあるし。

仕事で「これからすぐ打ち合わせに行ってくれる?」
って言われてしまうこともあるし。

そんな時、
こころの中はあわあわしたり、ビクビクしたり、
泣きたかったりしていても、
人前では「平気なふり」をしていました。

失敗したら、笑って取り繕う。
“見えてない”ことがバレないように
ドジなふりをしたりしていました。

そんな毎日だったので、

人と一緒にいることが
とにかくしんどかった。

一人になるとものすごくホッとしていました。

「平気なふり」をやめたらラクになると思っても、
どうしてもできない。

長い時間をかけてしみついたクセが
反射的に出てしまうし、
本当の自分を知られたら、
私は仕事も友達もすべてを失ってしまうような気が
していたのでした。



つづくうさぎ 



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