「ひとやすみ」という記事をアップしてから、
ずいぶんとお休みをしてしまいました。

ちょっと気持ちが止まっていました。

その間に、世界はすっかり春モード。

冬眠から目覚める動物たちのように
むくむくと動きたくなってきました。

さて、先月卒業した
心屋塾マスターコース。

自分の問題を解決したくて通い始めたのですが、
学ぶうち、ついうっかりと、
私もカウンセラーになりたいと思うようになっていました。

今、私はどうしてカウンセラーになりたいんだろう?

久しぶりなので、
ちょっと気合い入れて書いてみました。


***

先月末まで患者会で代表をしていたので、
同病の方からお悩み相談を受けることが時々ありました。

主には、「網膜色素変性症」という病気のこと。

だんだん目が見えなくなってしまう、
まだ治療法が見つかっていない、

そんな病気なので、
皆さん、自分の将来が不安で、

「いったいどの道を選べば、
これからの人生を安心して生きていくことができるのか?」

ということについて、
相談される方が多かったように思います。

そんなの私にだってぜんぜんわからないのですが、
「孤独に悩んでいる人の力になりたい!」
と、一生懸命役に立とうとがんばっていました。

でも、そういう経験を重ねるうちに、
私は自分のやっていることが
どんどんわからなくなっていきました。

●相談してくれている人たちが本当に知りたいことに
私はちゃんと答えられているんだろうか?

●本当は自分のことが心配でたまらないのに、
相手のことを考えているふりをしているんじゃないだろうか?

●相手のためと言いながら、
本当は自分の人生を否定したくなくて、
自分の言いたいことばかり言っているんじゃないんだろうか?


そんな自分がイヤで

「どうしたら、相手をちゃんと思いやれる
やさしい人間になれるんだろうか?」

と、心屋塾に通い始めました。

正直に言うと、その頃の私は、

「人の相談にのるなんて、私にはムリ。
私はそんなできた人間じゃない」

と思っていたんです。


マスタコースは、カウンセリングを学ぶコースなので、
当然のことながら、セミナー中にも、それ以外の時にも、
カウンセリングの練習をします。

同期の仲間とお互いに練習をし合ったり。
知り合いにお願いをして、練習をさせてもらったり。

はじめは、すごーーーくイヤでした。

だって、
「人の相談にのるなんて、私にはムリ」
と思っていたから。


練習とはいえ、
相手の方が本気で悩んでいることについて
いろいろと聞かせていただくんです。

きっと、私じゃない人と練習したほうが
良い勉強になるはず。

きっと、他のカウンセラーに相談したほうが
良い気づきがあるに違いない。

そんなふうに、申し訳なく思いながら、
はじめは、しぶしぶ、練習をしていました。


それが…

いつからかな?

人に話を聞かせてもらうことが、
すごくうれしいと思うようになりました。


この人は、
こんなにつらいことを経験して、
それでもここまでがんばってきたんだ。

すごいなー。

この人が生きていてくれて
本当に良かったなーー。

こんな大事なことを私に話してくれるなんて、
本当にありがたいなーー。


どうしてかわからないけど、
自然とそんなふうに思えてくるようになりました。

そうしたら、
練習をさせてもらった方のことを
もれなく大好きだと思うようになりました。

そうしたら、少しずつだけど、
自分の内側から、
その人にシアワセになってほしいなーと思う気持ちが
勝手にわいてくるような不思議な感覚を
感じるようになってきました。


***

それで、
私もカウンセラーになりたいと
思うようになりました。

こんな理由でいいのかわからないし。

ぜーんぜん人間できてないし。

他のカウンセラーさんをご紹介したほうが
クライアントさんのためになったりして…
と、正直思わなくもないのですが。



それでも、

あー楽しいな、うれしいな、と思うエネルギーは、
もしや人に伝染するんじゃないかなと思ったんです。

だとしたら、
こんな私でも、誰かにやさしい気持ちを
伝染させられるかもしれません。

だったら良いんだけどなぁ。


……

というわけで、
私、カウンセラーになります。



おわりうさぎ


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