フリーライターは大変か? いやいや
フリーライターというタイトルをつけたブログをはじめたこともあり
意識してブログやヤフーの検索で「フリーライター」という言葉に引っかかる文章をいくつか読んでみた。
その中には僕のようにフリーライターが書いた文章が多く
そのほとんどが自分達の仕事、つまりフリーライターという職業が大変であり
憧れている人には勧められない。安易な気持ちで目指して欲しくない。
といった類の文章が書かれている。
もちろんライターという仕事が簡単だとは言わない。
誰でもなれるほど甘い職業だとも思わない。
でもそれは学校の先生や公務員に誰でもなれるわけがないのと同じで
逆に言えばなれてしまえば、よっぽどの人でない限りできる職業だと僕は思っている。
もちろん一般職のように9時5時なんてことはできないし、仕事内容によっちゃ土日も祝日も何もなしなんてこともざらじゃない。
だけど人脈と仕事のツテ、そして自分の得意分野とその方向性さえきちんとつかめばそんなに大変じゃないし、むしろ好きなこと書いて飯を食うわけだから仕事を終えて疲れた体に鞭打ってブログを書いたりHPを作ってる人から見たら羨ましい限りだだと思う。
ちなみに僕は5年ほどフリーター生活をしていたことがある。
そして今はフリーライター
中にライが入るだけで収入もえらい違う。
今求人誌で仕事を二本している関係から毎週のように求人誌が二冊送られている。
その中に載っている求人情報を見ているとやはりライがついてよかったなあって思う。
コンビニ時給935円~
一日十時間レジ打って弁当並べて値札貼って、やっと9350円
コンサートスタッフ10,000円~
警備1日13,000円~
1日中、身と心をやりたくもない仕事に捧げてもらえるお金。
昨日プロ野球選手にインタビューをした。
子供の頃から好きだったプロ野球。
今でも野球は好きだ。
その大好きな野球で飯を食っている選手に話を聞く。
20分程度話を聞き、30分程度で原稿を書き上げる。
これで3万円程度のお金が僕の銀行口座に振り込まれる。
10年前フリーター時代。
コンビニで週4日働いてやっと得たお金を
1時間程度で手に入れることができる。
この文章読んで、ただの自慢か嫌味と思った方ごめんなさい。
ただ僕が書きたかったのは
大変だやめた方がいいと切々と書いている人間のほとんどが
辞めることなくフリーライターを続けているのはどーいうことかと?聞きたい。
結局大変だ辛いといいながら
楽しかったりやりがいがあるんでしょ。
といいたい。
だから
フリーライターになりたい人へ。
諸先輩方の大変だ、苦しいの言葉程度でライターになるのをあきらめないように。
もっともその程度であきらめる人は、初めからライターになりたいなんて気持ちが強くないんだろうけど。
小説「空想屋3」
ところが、冗談なんかじゃなかった。
その二日後。新聞の『ニュースポット』なるコーナーで空想屋が紹介された。
これが、新聞に掲載された記事だ。
頭の中で思い描いていたことが現実に起こったら?現実に起こらないまでも、ありもしない想像によって心の中のモヤモヤが晴れたなら。○日にオープンした『空想屋・君平想二』。ここでは、客のことを患者と呼び、患者の悩みや苦しみを空想によって解決してくれる。内容はこうだ。まず、患者が空想して欲しいことを君平に話す。悩み事でも今一番の関心事、はたまた自分には全く関係のない、世間の噂話でも何でも良い。空想屋である君平氏は、患者の投げかけた質問に対し空想で答えを返す。ある時は、患者の想像を超える空想だったり君平から言われた言葉に励まされたり。
空想屋は医師でも占い師でもカウンセラーでもない。だから彼の言葉から劇的な特効性があるわけでも、なんらかの未来へと導いてくれる保証もない。君平氏も取材に対しこう答えている。
「あくまでも私の空想の世界ですから。これを聞いて患者がどう判断するかも、患者の空想に任せています」
君平の話す空想ワールドは、時に世相を斬ったり世の中の流行を先取るような話をすることもあれば、全く想像もできない言葉を投げかけてくることもある。
「あくまでも空想の話ですから」
君平の話を聞いて、あなたは何を感じますか?
日常生活から一歩だけ離れた空想の世界。
実は日常が異常で、空想が通常なのかもしれない。
あくまでも空想上の話ですが・・・。
「書きようによっちゃ、もっともらしい店みたいに感じるな」
その記事を読みながら俺は呟く。
新聞記者を紹介してくれた友人から電話がきて、良かったな。いい宣伝になるな、と言われたが、こんな小さな記事で客が増えるほど世の中甘くないと思っていた・・・甘かった。
その日から、電話の問い合わせが頻繁にくる。
そのほとんどが料金、内容の質問や冷やかしだったが、診察希望者もコンスタントに訪れる。
「ええと、新田和美さんですね。どういったお悩みで?」
「先日付き合っていた恋人から一方的に別れを宣言されまして。だけど、私はまだ彼に未練があるもので・・・」
こういう相談は簡単だ。
空想というより、相手の話を聞いてあげればいいのだから。
「一方的に別れたいなんてひどい男ですね?」
「そうなんです。聞いて下さい」
彼女は、彼にこれまでされたひどい出来事を話し続ける。
本当にひどい話もあれば、単なる惚気に過ぎないものも。
一通り彼女が話し終えたのを見計らって、俺は優しい言葉を返す。
「でも・・・こんなところに駆け込んでまで彼に未練があることを伝えたいと言うことは・・・それだけ彼に魅力があるんですね?」
彼女はちょっと頬を赤らめて、彼との思い出を語り始める。
「出会った時から、あっ私この人のこと好きになるなっていう予感はありましたね。あの人・・・」
女っていうのは、どうして恋の話をすると熱く、そして長く語りたがるのだろう。
もっとも長く語ってもらった方が時間もかかるし、こちらは空想の答えに必要なデータを多く手にすることができるので、非常に楽であるのだが。
そして、最後に彼女の話した言葉を繋ぎ合わせてもっともらしいことを言う。
「あなたの心の中では、もう彼のことを思い出として消化してしまいたいという気持ちと、できることならもう一度という未練の気持ちが半々といってもいいでしょう。だけど・・・」
俺は灯されているロウソクに思いきり息を吹きかける。
ただ火を消しただけなのに、この程度の行為でも驚く人が多い。空想屋が火を消すと何か意味があると感じるのか?
驚いた表情の彼女へ、俺は顔を近づける。
「思い出という名の空想は、いつまでも純粋という感情を保つことができます。だけど、未練が必要以上に自己主張すると、空想の中で生き続けるはずの過去までもが歪んでしまいますよ・・・」
何て事はない。要するに自分を振った男とヨリ戻したってロクな事がない。そう答えただけだ。しかも別れた理由が、その男に別な女ができたからだというのだから、俺じゃなくても常識的な人間ならそう答えるに違いない。
「わかりました・・・。何か今まで悩んでいたのが嘘みたいにすっきりしました。ありがとうございます」
彼女は診察料を支払い、笑顔でここを去った。
俺の仕事は、人の話を聞くこと。そのために相手が話しやすい環境を作ることが大事だと思っている。
友達や家族に話しづらいことをつい喋ってしまう環境。
薄暗い照明に、不自然に流れるブルースのBGM。ここは異空間。だから現実で話しづらいことも話してしまうのだ。
俺はカウンセラーじゃない。だから、精神論とか科学的根拠から正しい答えを導く必要はない。
俺は占い師じゃない。だから、この後の行動を予言し、それの当たり外れで何らかの責任をとる必要もない。
俺は飲み屋の姉ちゃんじゃない。だから、人の話をさんざん聞いてもケツを触られたり、アフターの心配もない。
そもそも『空想屋』が世界で俺一人しかいない職業なのだから、全て俺基準でこの商売は成り立つ。
それが受け入れられなければ客が来ない。そうなりゃ空想屋の看板を下ろせばいいだけだ。
下ろさなかった。
新聞掲載後、雑誌やTVの取材が相次いだ。
俺は失うものは何もないし、世界に俺一人しかいない職業のルールは俺だとばかりに思いついたことを喋り続ける。
そんな俺の喋りを気に入ったというラジオ局のプロデューサーから、俺に番組の出演依頼がきた。
平日午前中の奥様向けのワイド番組だ。
俺はコメンテーターという肩書きを持ち、リスナーからのメッセージや、アナウンサーが紹介するニュースや話題に好き勝手なコメントをする。俺の出番は毎週火曜日なのだが、他の出演者がすごい。映画監督、料理評論家、大手出版社編集長に元国会議員のタレント。そんな有名人達と肩を並べ火曜レギュラーに俺の名前が。まるで白でいっぱいのオセロボードにちょこんと置かれた黒が一瞬で白にひっくり返されるように、俺も有名文化人の仲間入りをしたようだ。
雑誌のコラム、市民フォーラムのパネラー、新聞や雑誌にコメントを求められることも頻繁に増えた。
なんやかんやと依頼された仕事を受けると、気がつけば印刷会社時代の数倍の月収が入るようになっていた。
「人生どうなるかわからないよなあ」
今にも潰れそうなおんぼろビルで俺は呟く。
仕事が増え、本業に支障が出てきたので、経理兼受付担当を一人雇った。今のテナントでは狭いので、同じビル内にもうひとつテナントを借りて、そこを事務所にした。
「もっと立地条件の良いところに引っ越したら?」
そうアドバイスしてくれる人もいたが、俺はしなかった。
俺は空想屋のくせに、ジンクスを信じる性格だ。
この狭く汚い、学校が近いだけでそれほど立地条件も良くない場所で空想屋稼業をスタートし、俺は運良く成功した。事業を拡大するのに別な地で再スタートするのは、自らの切り開いたツキを放棄することにならないか?ここで成功したのだから、ツキがなくなるまでこの場所で続けたい。空想などと非常識なことを職業にしているくせに、そのあたりは変に堅く律儀なのだ。
小説「空想屋2」
ところが・・・。
ここでふたつの問題点が生まれる。
ひとつは、あの頃のように・・・、と本気で行動を起こしたのが俺一人だったこと。
「え、本当に仕事辞めちゃったの、マジで?」
「できたらいいなと思うけど、仕事辞めるわけいかないし」
「今金無いし、もう二、三年働いて貯金できたら考えるよ」
そして、喫茶店を残したいと熱く語った言い出しっぺの男までもが、
「両親から猛反対されてさ。今の仕事親のコネで就職させてもらったんだ。だから辞めるに辞められなくて・・・」
何てことだ。
何が、あの頃の輝きを取り戻そうだ。
蛍のケツ程度の小さな光じゃ、輝きなんて取り戻せない。
そしてふたつめの問題点は、テナントを借りたはいいが何を始めるつもりなのか、俺は何も考えていなかった。
借りたのは一番安かったテナントで、俺の学生時代は、カードショップだった八坪の小さなスペースだ。
ここで・・・ここで・・・俺は何をやるんだ?
一人きりのテナントの中で、長い時間ぼんやり佇み続けた中でひとつの答えが出る。
「ボンヤリ考え続けよう」
前任者の残した衝立を、入口近くに設置する。室内には、雑貨ショップや古着屋で買った商品を適当に壁に貼り付ける。
リサイクルショップでブラックライトを三本とスポットライトを二本購入。
BGMはブルース。
それから・・・。
俺は頭の中に浮かんだ物を無計画に室内へ持ち込む。そして、最後の仕上げは入口に看板を掲げることだ。
『空想屋・君平想二』
正直こんな商売が成り立つだなんてこれっぽっちも思っていなかった。
敷金、礼金を払い終えた時点で、毎月の家賃、生活費を計算すると四ヶ月は生活できるだけの蓄えがあった。前の仕事は嫌いでしかたなかったが、遊ぶ暇がないおかげで金が貯まったことだけは感謝している。
俺に商売をする才能なんてない。
だったら四ヶ月間だけ自由にこのスペースを使おう。貯金がなくなったらバイトでも何でもすればいい。
そう思った。それしか考えていなかった。
「中央新聞の梅本と申します」
空想屋の看板を掲げてから三日目。初めて身内以外の人間がここを訪ねてきた。
何でも俺がここを始めるきっかけになった、喫茶店を始めたいと語った男の紹介だそうだ。
「是非新聞で紹介して欲しい、そう電話で頼まれましてね」
俺の人生を狂わせた責任を少しは感じてくれていたらしい。
「それで君平さん。空想屋っていうのは、一体どんな職業なんですか?」
梅本に聞かれ、俺は迷うことなく答える。
「あなたはどんな職業だと思いますか?」
「えっ?ええ、そうですね。空想ってくらいですから、現実から離れた体験がここでできるとか」
「あなたが思うなら、そうなるでしょう」
「具体的に、どんな体験が起こるのですか?」
俺の答えは、さっきと同じだ。
「あなたはどんな体験が起こると思いますか?」
「え、ええ、そうですねえ・・・」
梅本は辺りを見渡し、お香の存在に気づいた。
「あれですかね。お香の香りで不思議な世界にトリップできる疑似体験ができるとか」
「なるほどね」
「ねえ、もったいぶらないで教えて下さいよ」
興味津々な梅本の質問を無視して、私は目を瞑る。
「あなたの言う疑似体験。例えばどんな体験がしてみたいですか?」
「・・・そうですねえ。最近仕事忙しくて休んでいないんですよ。どこか旅行でも行きたいですねえ」
俺は立ち上がり、もっともらしく右手を振り上げる。
そしてお香に火をつけ、その香りを思いきり吸い込む。梅本は、そんな俺の姿を不思議そうに、そして興味深く見つめている。
「私は様々な国に行きました。しかしどの国に行ってもその国の言葉は使いません。でも、困ったことなど一度もありませんよ」
「それは・・・どうしてですか?」
この段階で梅本は、完全に俺の手の内に入っていた。何も考えずに適当な行動をしただけなのに・・・。俺はあえていつもの三倍遅いスピードで喋り始める。
「言葉は通じなくても心は通じるんです。頭の中で浮かんだ事を言葉を発することなく相手に伝える」
「どうやって?」
「こうやって」
そう言うと俺は、ハーッと大声を出して梅本の目を睨んだ。
「楽しいでしょ、楽しいでしょ、楽しいでしょう???」
俺は、唯一行ったことのある海外・タイの話をした。
「タイの街には、屋台があちこちに点在しています。台所がついている家が少ないタイでは屋台で食事を取ることが多いのです。我々日本人のように朝・昼・晩と規則的に食事を取る習慣もなく、お腹が空いた時、目の前に見える屋台に駆け込み食事を取る。日本のサラリーマンのように、今食べなかったら次はいつになるかわからない、とがっついた食べ方はしません」
今食べたい分だけを腹に入れ、またお腹が空いたら別の屋台で食事をとる。一日七食の時もあれば、二食しか取らない日もある。日本人から見たら無計画に見える彼らの食事に対する考えも彼らからしたら普通なのだ。
「日本人から見て、タイ人のあそこが変だ、ここがおかしい、と語るのはあくまでも日本人から見てのこと。彼らはそれが普通でずっと生活しているわけですから、大きなお世話と思っているでしょうね」
梅本は私の話を聞き、へぇ、とオーバーに驚きの表情をしてそれから、タイか・・・、と小声で二回呟いた。
「あなたの頭の中は、行ったこともないのにタイのことでいっぱいになりました。忙しくて旅行はできない。でも空想の世界ではそれが実現できるのです」
いつの間にかCDがストップし無音の室内は、異常なまでの緊張感が走っている・・・ように梅本には感じているようだ。
俺は、こんな感じです、とわざと明るい声を出し窓を開け、明かりをつけた。
「人によって対処法は異なるのですが、その人の悩みや不安、苦しみなんかを全て空想だけで解決する。それが、空想屋・君平想二の仕事です。
「・・・」
しばらく沈黙が流れた。
やっぱり駄目か、と思った瞬間。
「面白い」
梅本が俺に握手を求めてきた。
冗談がわかる人で良かった。俺は胸をなで下ろす。
ところが、冗談なんかじゃなかった。
その二日後。新聞の『ニュースポット』なるコーナーで空想屋が紹介された。
小説「空想屋1」
職業欄。
これを書く時にいつも迷ってしまう。
自営業や自由業と書いてしまうことがほとんどだが、会社名や詳しい職種を書かなくてはいけない時があり面倒だ。
レンタルビデオの会員程度ならいちいち細かいことは聞かれないが、不動産会社やクレジットカードの申し込みなどだとそうもいかない。
愛用の自転車が盗難にあった時もそうだ。
「それで、その空想屋という職業には資格とか医師免許のようなものはあるのですか?」
「いえ、ありません」
「自営と言っても、会社や事業主登録をしているわけでもないんですね」
「ええ」
「それでしたら、申し訳ありませんが警察の申請書の職業欄には、無職と書いていただかなくてはいけませんね」
同い年の平均年収より稼いでいる俺が、警察の紛失物届けの職業欄によると無職になるそうだ。
まあ、こんなところで張り合う気もないので言われるままに従ったが、あれから二年半年経っても自転車が見つからない。
そんなことはどうでもいい。いや、本当はどうでもよくないけれど。
お巡りさんに理解してもらわなくても、俺はこの仕事で飯を食っている。
俺の職業は、『空想屋』だ。
俺の知っている限りでは、職業に空想屋と名乗っている人物は俺一人しかいない。
この肩書きを名乗り始めて、かれこれ三年になる。
文系の私大を卒業した俺は、印刷会社に就職した。
マスコミ研究会に所属し大学祭の実行委員も務めた俺は、卒業後はマスコミ関係の仕事に就きたいと漠然ながら考えていた。
だけど、ロクな就職活動もせずに放送局、新聞社、広告代理店とかたっぱしから受けまくった俺の元に、一本の採用通知も届かない。
どこでもいいから就職しなきゃ・・・。
校内に貼られる求人情報や求人誌を眺め、やりたい仕事から就職できそうな仕事へと希望を妥協し、卒業間近にようやく印刷会社への就職が決まった。
雑誌や広告の印刷物を扱う会社。だから印刷会社は、マスコミ関係。
マスコミ志望だった俺は、強引にそう納得した。
営業部に配属された俺は、マスコミのマの字も見当たらないような仕事を、それでもたいしたミスもせず、かといって会社の利益を上げるほど優秀な社員だったわけでもなく、丸五年間勤め、そして辞めた。
きっかけは大学の同窓会。
学生時代によく通っていた喫茶店が閉店すると知り、
「同じ店名で続けていきたい」
友人の一人が宣言した。
後日、仲の良い五人でその喫茶店を訪れた。
当時と何も変わらない店内を見てると、その友人がこの店を潰したくないと言ったのもわかる気がした。
この喫茶の入っているビルには、レンタルビデオ屋やゲームセンター、チェーン店のカレー屋に古本屋などなど・・・。
学校の近くに娯楽施設が少なかったこともあり、休校になったり早く授業が終わると、よくこのビルに立ち寄ったものだ。
ところが、今ではビル内のほとんどの店が潰れてしまった。空き店舗の文字を見ると俺達の思い出も色褪せていく感じがする。
「なあ」
友人が言う。
「俺達みんなでビルの空きテナント使って商売始めないか」
「いいねえ」
皆、間髪入れずにそう言う。
大学を卒業してからもう五年。
決して子供とは言えなくなった二十七歳の俺は、現在置かれた立場、そして未来に退屈していた。
他の四人だって俺とそう変わらない立場である。
あの頃のように・・・。
時間を戻すことはできないけれど、あの頃の輝きを戻すことはまだできる。
「よーし、みんなでテナントのオーナーになって、このビルをもう一度流行らせるぞ!」
翌日俺は会社に退職届を出し、退職金でテナントの敷金・礼金・前家賃を支払った。
時代をさきどる気になってるだけのフリーライター
雑誌のライターなんかしてると、人より先にイベントに遭遇する。
先週はクリスマスディナーの取材をした。
おとといは有馬記念の原稿を書いたし
今日は正月特集の打ち合わせ
来週からは春に出るガイドブックの動き出しが始まりそうだし
今何月だ?やっと11月やんけ
とかいってるうちにもうすぐバレンタインの話になり
歓送迎会の話になり花見の企画を考えることになる。
で、さんざんクリスマスをげろを吐きそうになるほど取材して
忘れた頃に世間様はクリスマスになって
こっちはさんざん文字や写真で見たイルミネーションや料理を見て
ああそうだったなこんなこともやったっけと
つい一ヶ月前に取材したことも過去のこととしてリアルの今を楽しまなかったりする
さて、フリーライターのクリスマスは来週にはジ・エンドじゃ。
書籍「ポーの話」(新潮社)。
3ヶ月前出張先で買ったはいいが読まずにほったらかしになってた本。
書評でえらく評価が高かったので期待して読んだが
わけわからない
やっと30ページほど読んだが
わけわからない
正確に言うと内容の意味はわかるが
これが物語の展開として次に読みたくなるかって言うと
わけがわからない
とはいってもつまらないと思って読んでいるうちに
気づいたらはまってしまった恩田陸の「夜のピクニック」の例もあるし
わけわからんと言いながら読み続けよう。
文化もへったくれもない一日
昔は、土曜日曜祝日関係なく、働く日は働き平日でも働きたくない日は働かない。
そんな生活をしていたが、
結婚して子供ができたこともあり
土日祝日はできる限り休むことにしている
で、今日は家族サービス。
家から電車で二駅の地まで散策
家族サービスと書きながら、実は某タウン誌で1月発売号で紹介するエリアの軽い下見も兼ねているのだ。
途中バシャばしゃとその辺のラーメン屋や気になった店の看板を写メでパシャパシャ
全然家族サービスしてないやんけ。
夜はうたばん→とんねるずのみなさんと石橋モード
といってもつけてるだけで半分くらい見てなかったが
6度目くらいのブログ開始
たからしげる氏の小説「ラッキーパールズ」を購入し、ほぼ徹夜で読み終え、プロフィールを見るとブログのアドレスが。
で、それを読んだあと、そのままブログでも作っちゃおうかなと書き始める。
そもそも最初にHPで日記を公開したのは、もう10年ほど前になる。
当時はまだブログなんて言葉もなかった頃。
月1万アクセス程度の個人サイトをやっていたが
5年くらい続けて気まぐれで休んで
その後は携帯サイトを始めてすぐ休み
最後は今年正月に始め、やはり3日で辞めたのが最後。
職業が物書きなので
職業以外のところで書くのが苦痛になるということもあるし、自分の仕事の話などを書いてるうちに(今までは本名を書いてたので)仕事関係者に見られて不都合が出ることがあったりした。
だから今回は本名を出さずに始めてみようと思う。
途中気が向いたら名前や素性も明かすかもしれないし
気が向く前に6度目のリタイヤになるかもしれないが
とりあえず始めてみる。