年始に再訪した御殿場
▼いい出合いもありました
今回、友人のバースデーディナーに選ばせてもらったお店は、こちらの
Maison KEI
メゾン ケイ
500年の歴史を誇る日本を代表する和菓子店「とらや」と、パリでアジア人シェフとして初の3つ星を獲得し、世界中から注目を集めているレストラン「レストランケイ」のオーナーシェフ小林 圭氏がタッグを組んで、2021年1月に御殿場にオープンしたコラボレストランです。
とらや18代目の現社長、黒川 光晴氏とアランデュカスから独立し、レストランケイをオープンしたばかりの小林圭氏が出会ったのは、2010年のパリでのこと。
この素敵な出会いがきっかけとなり、5年もの準備期間を経て、満を持してオープンした「メゾン ケイ」
このニュース過ぎる話題は日本を駆け巡り、瞬く間に予約の取れない人気店となりました。
季節にもよりますが、予約は約2ヶ月待ち程度。
長かった〜
そんなメゾン ケイでの美味しい幸せな時間を、本日は少し記事にさせてもらおうと思います。
こちらのレストランの建築は、とらや赤坂店
などを手がけた建築家の内藤 廣氏。
▼とらや赤坂店の過去記事はこちら
パーキングからの長いアプローチ
美術館を彷彿とさせる佇まいに、期待が高まります。
ディナーの予約は早めの17時30分。
その理由は、、ダイニングの窓から雄大な富士山の姿が望めるから
なんとか、ギリギリ?間に合ったかな
ちなみに、HPからお借りした日中のお写真は、こんな感じです
ディナーメニューはお任せの2種類。
DÉCOUVERTE(出会い) 4皿 ¥5,500(税込)
VOYAGE(旅) 6皿 ¥9,000(税込)
今回は、VOYAGEのコースをお願いしました。
乾杯!
お料理は、コンテチーズを使ったグジエールのアミューズから
香り高いチーズの風味が香ばしいシュー生地と合わさって、口福なスタート。
もう一品は、ハマグリ
続いては濃厚な魚介のスープ
スープ ド ポワソン
魚介の旨みをギュッと凝縮した濃厚なスープ。魚の臭みなどは一切なく、コクがすごい。お話では味噌を少量加えているのだとか。
お料理に合う、美味しいこちらのパンは
ブーランジェリー パティスリー アダチさんの、特注カンパーニュ。
オリーブオイルと塩でいただきます。
こちらのオリーブオイルがフルーティで風味に奥行があってとっても美味しかったので、詳しく伺ってみたところ、セドリック カサノヴァのオリーブオイルとのこと。
酸度は、0.05%〜0.35%
通販で買えるようなので、自宅用にもぜひ!購入してみたいと思います
▼コメ子愛用のオリーブオイルはこちら
そして、待っていました!
パリでも大人気な、小林シェフのスペシャリテ
ジャルダン ドゥ レギューム クロッカン(庭園風季節のサラダ)
旬のお野菜やハーブが約30種類ほど、そこに4種類のソースが絡み、中には燻製した鱒も入っています。
テーブルで、サクサク食感のアーモンドとオリーブのクランブルを振りかけていただき、、
最後に自分の手で混ぜ合わせること
全体的に緑色になったら食べごろ?とのご説明があり、ふわふわのレモンの泡を絡めるように、よくよく混ぜ合わせます。
最終的なビジュアルの印象は、ねっとりしたアボカドのソースのように見えましたが、アボカドは一切使用していないとのこと
いただいた感想は、
例えるならば、まるでオーケストラのようなサラダ
一つ一つの食材が持つそれぞれの甘みや苦味、酸味、食感の主張は感じつつも、それらを混ぜ合わせた時の味のハーモニーには一体感が感じられます。
味も食感も何か一つだけが突出しすぎない、美しいテイスト
また食べたいと感じる、最高の一皿でした。
続いては、ジャガイモのニョッキ
ジャガイモの甘みを引き立てる生ハムとの相性は、やはり最強。
そして、こちらも楽しみにしていたスペシャリテ。
鱗をパリパリに仕上げた、
金目鯛の鱗焼き
この金目鯛、名だたる日本の名店からオファーが絶えない超名門魚店「サスエ前田魚店」出身なのだそうで
身はしっとりふわふわ。鱗はパリッと香ばしく仕上がっていて、ゴボウとレッドオニオンのソースともマッチ。素材の旨みを活かした贅沢な逸品でした。
こちらは、メインの肉料理
鶏肉のグリル
そして、デザートへ。
ここで、とらやが登場
ヴァシュラン
とらやの餡を使用した、ここでしかいただくことのできない、スペシャルデザート。
メレンゲをスプーンで崩しながら、柚子アイスに餡と黒糖のソースを絡めながらいただきます。
友人のバースデープレートは、こんな素敵に用意してくださいました
そしてデザートにはもう一品
黒ゴマのブランマンジェ
ドリンクは、コース外となりますが、
コーヒーをオーダー。
そして最後まで、お楽しみは続きます!
コーヒーと共にお出ししてくださる、こちらは
メゾン ケイの
ビスキュイ ブルトン
昨年、世界に先駆けて通販で限定発売された時は、即完売。
レストランではこちらのビスキュイ、お土産として購入もできます
東京から約80キロ。
富士山を目前に望む開放的なロケーションと、決して高級な食材に頼ることなく、地産地消にこだわり厳選素材を活かした独自性のあるお料理の数々。
サービスは皆が一生懸命な、温かい雰囲気。
のんびりとした、とてもいい時間を過ごさせてもらいました。
中でも一番驚いたのは、やはり、リーズナブルな価格設定かもしれません。
3つ星シェフのレストランのこのお料理を、この優雅なロケーションの元、この価格帯でいただけるのは、少し衝撃でした。おそらく2倍以上の価格帯でも勝負できるはずのこのお店。シェフの情熱と想いを感じずにはいられません。
最後にお見送りしてくださったのは、小林シェフの右腕現在メゾンケイの厨房を任されている、佐藤シェフ。
本ブログへのお写真掲載も、快諾してくださいました
パーキングまでの長い長いアプローチ、振り返ると遠くに寒い中ずっとお辞儀をされているスタッフの皆さんのシルエットが!
急いで皆さんの視界からフェードアウトっと
ミシュラン3つ星の選考基準の一つは、
「そのために旅行する価値があるかどうか」
春には富士山に加え、満開の桜を見ながらお食事ができるのだとか。また季節を変えて再訪したいと、友人たちとも話しています。
コメ子。
いつもご覧いただき、