次女のおかげで、私は「かんしゃく」を知った。
病気がちだったおかげで、癒し方を学んだ。
私に似ている長女と、似ていない次女。
次女を理解するのは難しかった。
わからないから、観察するしかなかった。
ときには取っ組み合いをしながら、諦めずに関わり続けた。
毎日一緒に暮らすうちに、少しずつわかるようになってきた。
小さな成長がたまらなく嬉しかった。
かわいくて、愛しくて、大切な宝物。
そして、
世界一不思議な存在だった弟。
彼のおかげで、大いなるネガティブの存在を知った。
いじめ、人間不信、パニック障害、鬱、自殺未遂…
彼の体験は、私には体験しえないもの。
ずっと理解できなかった。
40年もの間!
どうしてそんなことになるのか。
どうしてそんなふうに考えるのか。
私のいる世界とは、全然違っていたから。
それでも、いつも弟の幸せを願っていた。
以前は、鬱状態になった弟の話を聞くと、
自分も辛くなった。
30分以上電話で話すと、ぐったりした。
弟の状態に悩む母の話もたくさん聞いた。
小さい頃から全然似ていない弟。
見た目も性格も得意なことも正反対。
闇の世界との唯一の接点。
それが弟だった。
東北大震災の後、
私たちはツインソウルだ!と腑に落ちて、関係が変わった。
まったく違う体験を選んで生まれてきた同じ魂。
だから似ていないのは当たり前。
まるで光と闇のよう。
それぞれに大切な役割がある。
この闇を受け入れよう。
もともとは大きな一つの魂だった存在。
心の底からそう思えたとき、何かが大きく動き出した。
10月、弟は心痛むトラブルを乗り越え、
本当に大切なことに気づき、新たな道を歩き始めた。
人の何十倍も時間をかけて、五臓六腑に染みこんだことは、
そうたやすく崩れることはないだろう。
新しいブログを開設し、正直な想いを自分の言葉で語り続けている。
闇と光の狭間から
自分とは似ていない家族。
見えないものを見せ、気づかせてくれる鏡。
身近でやっかいな存在は、天から授かった偉大なるギフト
