「法隆寺移築説」で知られる米田氏ですが、本業は耐震装置(アンティシスモ)の開発、販売でした。
実験データ的には最強の装置が開発されたのですが、なかなかヒットしません。
装置を備えた実際の建物が、大地震に対し実績を示せば、流れは変わると思います。
社長亡き後の会社の皆さん、頑張って下さい。
技術屋としての評価はこれからですが、歴史家としては評価の枠を超えています。
私が今まで出会った人の中で、こういう人が「天才」と思える唯一の人です。
法隆寺西院伽藍の「新築」か「再建」の二者択一議論に「移築」という風穴を開けたのは、理系人間としては当たり前の行動です。
次の風穴が怖くて米田氏の5冊目に当たる原稿は出版社から拒否されたのでしょう。
それに代わる(侮れない?)素人の編集による米田建築史学シリーズ全4巻は間も無く印刷開始です。