鑑賞に堪えるTV番組 がほとんど無くなって久しいのですが、一見まともそうで、何か怪しい番組を見破る楽しさに活路を見出しています。
『続 法隆寺は移築された 建築史学入門』のコラムからの引用です。
2009 年、NHK TV「古代日本のハイウェー」で、現代日本の高速道路の総延長距離とほぼ同じで、幅が13m、直線が特徴の道路網が整備されていた、と放映され大いに話題になった。
道は軍事利用が主な目的で、建設を命じたのは天智・天武天皇(?)、しかし建設後100 年で農地を求める国民の支持が得られなくなり、道路は破壊されてしまったという。
高い租税を課すような朝廷が、すんなり国民の言うことを聞くとは、にわかに信じ難いのだが・・・ 。
もともと倭国時代に作られた素晴しい道路網を占領唐軍が破壊させた、と言えるが、“ 徹底的に倭国の存在を消す ”という大和朝廷に与えられた課題を遂行するには、全国民が絶対に忘れられない倭国の文化遺産“ 全土に広がる高速道路網 ”が存在し続けてはマズイのである。
倭国の諸々を奪って“ 悠久の大和朝廷のもの ”と大半は偽ることが出来たが、さすがにハイウェーには難儀したようだ。
道路を消したのは確かに奈良時代の出来事ではあるが、皮肉なことに番組は倭国の凄さを現代の我々に知らしめることとなった。
“NHKらしい”と思うのは“道は軍事利用が主な目的”の部分です。
現在の我が国のハイウエーが後世“主に軍事用”だった、と語られたら違和感ありますよね。
倭国が平和的な“普遍的連邦国家”であったことは伏せておきたいのでしょう。
パラオ共和国独立直後の話題です。(Web)
“古代”も“近代”も、やっていることは全く同じですね。