米田良三 著『逆賊磐井は国父倭薈だ』は新泉社発行の他の3書と同様、著者の性格を表わすような実用第一主義、手書きの図表、硬い文章等、洒落っ気のない編集で作られています。
本書の「はじめに」に出てくる図です。
今見ると米田氏の凄さが分かるのですが、当初は全く意味が理解できませんでした。
理由を考えてみると、学校での歴史教育で「倭国」とは弥生時代に花開いた(大和朝廷以前の)一時期と思い込まされていたからです。
実際の倭国は、我々の知っている平安絵巻が北部九州を舞台に飛鳥時代以前から進行中の王朝だったのです。
その王朝の末裔が現在の日本で暮らしているのですが、自分たちの国が半島経由で乗り込んできた連中に乗っ取られたなどとは夢にも思いません。
国名の「日本」自体も乗っ取られているので、さらに理解できません。
図の左にある直属軍が現在の日本のピラミッド図の中にドット状に拡散しており、赤坂自民亭で最後の晩餐を開いた連中の中にも多くいると思われます。
始めは磐井の乱、壬申の乱、明治維新、その後大東亜戦争前後等、ドット数は減る事はありません。
普通の日本人は自分たちがこの日本列島の主役だと思い込んでいるのですが、とんでもない勘違いであると、今後思い知らされることでしょう。
米田良三氏が「私の説が認められるには、あと200年かかる」と言っていましたが、トランプ氏の登場で急展開もあり得るかもしれません。