昭和41年4月2日の新聞です。
開校間もない名古屋市立星が丘小学校の初代校長の入学式における挨拶&講話を取り上げています。
記事の続き
家庭での躾を疎かにしたまま、大学を目指してしのぎを削るのはよくない。
学力アップは当校で責任を持つので、新入生の父兄の皆さんはのびのび子育てしてください、というのが主旨のようです。
この時の新入生は間もなく還暦。
自分の子育てに際しても同じ方針を貫いたとすると、2世代にわたって教育効果の検証が可能となる貴重なデータ集団です。
その後、世の中は一変し、学校は躾を、塾は学力を、家庭は稼ぎを求められる、という情けない事態に陥っています。
あの時、“校長の言うのはキレイ事”と見抜き、しっかり我が子のお尻を叩いた者が大正解だったのでしょうか。
現代人が読むと「なんじゃこれは?」といった記事ですが、昔も今も新聞は洗脳の道具であり、物語が書かれていることが実感できます。
実は、この校長は私の叔父で子育ての経験はありませんでした。
子育ての経験のない国のトップというのも困りますが。