ネット上の批評はピン・キりですが、思ったより良い映画です。
作品の良し悪しは見る人の立場次第ですからね。
混迷する世界状況の中で暮らしていると、日本の将来はどうあるべきかを意識することが多いのですが、石橋冠監督もそのような視点からメッセージを送っているように思えます。
人を含めて、あらゆるものとの「つながり」を大切にする、拝金主義を嫌う、正義を貫く、という生き方が強く伝わってきました。
美保純がママを演ずる飲食店で、ドーナツ・レコードの「ワシントン広場」 をカラオケにし、町民たちが音頭を歌って踊る場面は“ゆだきん”に抵抗する“純”日本人の前祝いのように感じます。
的中すると嬉しいのですが。
ここ数年、自分が見る映画の傾向に気づきました。
第1次産業を背景にしたものが多いのです。
リストアップしてみます。
『種まく旅人 みのりの茶』
陣内孝則、田中麗奈 2012
『果てぬ村のミナ』 土屋太鳳 2012
『奇跡のリンゴ』 菅野美穂、阿部サダヲ 2013
『WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~』 染谷将太 、長澤まさみ 、伊藤英明 、優香 2014
農・林・漁業は国の根本ですから、そのような作品を見ると心が落ち着くのだと思います。
それにしても、シルバー料金とか、夫婦割引で@1100円は有難いのですが,若い人が1800円というのは気の毒です。
何とかならないのでしょうか。作品が泣いています。