前の記事ではこう書いたものの、
もちろん私も一人でいること、一人で行動することにまつわる寂しさを感じるときもあります。
昨年はコロナで戦々恐々としていてゆっくり桜を見ることもできなかったので、
今年こそは見に行こうとお花見スポットに出かけたところ……
暖かい陽気に誘われたのか、かなりの人出。
混んでるな~と思いながらも、ひとしきり桜の写真を撮るのに夢中になって一回り。
しばらく行ってはたと気づく。
これだけ人がいるのに、
見事にカップルと家族連れしかいない!!!
他に見かけるのは、コスプレしてガチ撮影に臨んでいる若い女性グループくらい。
私以外、一人客は皆無
田舎なのでドアtoドアが当たり前(車で目的地に直行)なのと、
さらにコロナの影響で、
何かのついでに桜でも見ようという人がいないのが原因かもしれないけど……。
さすがに寂しい
こういうときは一人で行動できる自由さを、人恋しい気持ちのほうが上回ります。
ふと、
2年前、当時お付き合いしていた人と一緒に、
家へと帰る途中の道で見上げた光景を思い出しました。
それまで全然気づかなかった場所に、
満開になった桜が月明りに照らされ、
ぼんやりと輝いているのを、
しばし2人とも無言で見とれていたあの夜。
「綺麗だねぇ」
「桜って、咲いてはじめて『ああ、こんなところにもあったんだ』って気付くよね」
今この同じときに一緒に見ることができたという喜び。
日常の小さな感動を共有できる幸せ。
そういうものがしみじみと胸に広がっていく感覚は、
やはり一人では味わえない。
そう言えば、昔、友達と一緒にディズニーランドに遊びに行ったときにも、
似たようなことを感じました。
長蛇の列ができているアトラクションにも、
一人で乗ればほとんど待たずに通してもらえるという、
おひとりさま優先システム「シングルライダー」にチャレンジ。
別にアトラクションに乗っている最中は会話なんてしないし、
一人ずつ別々に乗ったところで変わらないよね~
と思っていたのですが、
これが、想像していた以上に寂しかった
いえ、効率的に乗るのが目的なら良いシステムだと思うし、
楽しい人もたくさんいるはず。
だけど、
この体験によって私は、
自分が「体験と感情の共有」を求めていたということに気づかされました。
こういう切なさ、人を求める気持ちがあるからこそ、
未だに結婚したいと思うんだよね~、きっと。
今はこの感覚を大切にしようと思います。
こういう感情を知っているからこそ、
未来のパートナーと一緒に桜を見たときに、
その喜びは何倍にも大きく貴重なものに感じられるだろうから。