怒りのワイルドセブン復帰宣言!アラケン造反で正規軍分裂~ニンジャ・リーあわや王座奪取の善戦×鶴巻 | プロレス表舞台の放浪記

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一プロレス・ファンから、電子書籍『プロレス表舞台』を立ち上げた斉藤雅治が、プロレスと関わった日々を想いのまま、書き綴る。

 5月4日ファイト・オブ・ザ・リング(以下、FOTR)高島平大会で、またしても大激震!

事件が起こったのは、セミファイナルのラテンアメリカン選手権、王者・長瀬館長が、加藤茂郎の挑戦を受けての防衛戦の最中に勃発した。

 タイトルマッチらしい熱戦が展開。館長が加藤を、スリーパー・ホールドで追込んだところで、突如、死神が乱入、館長を後ろから襲撃。レザーフェイスも加わり、二人がかりで館長をボコボコにする。

 更には、謎の黒覆面(どこかで見たような体型だが)も乱闘に加わり、加藤を場外へ落とす。

死神が館長を場外に落とすと、場外大乱闘へ・・・試合は両者リングアウトに終わるが、ここから波乱の展開が待っていた。

 何と、館長のセコンドに付いていたアラケンが、造反、死神、レザーフェイスらと結託したのだ。

 

 権威あるラテンアメリカ選手権が、とんだ茶番となり、これに怒ったワイルド・セブンも、乱入、アラケンに襲いかかる。

 前王者のセブンは、病気により王座を返上したが、この日、立会人として、タイトルの行方を見守っていた。

 マイクを持ったセブンより、驚くべき発言。次回大会は間に合わないが、何と、その次、ラテンアメリカ選手権を取り戻すと高らかに宣言。

 変化する勢力分布、そして復帰宣言したワイルド・セブンの生き様、FOTRに、また新たな火種がくすぶり出した。

■Fight of the Ring

日時:5月4日(金祝)  開始:15:00

会場:高島平区民館

 今大会のキャッチフレーズ「主役はニンジャ・リーだ」という事もあり、メインイベント、鶴巻伸洋のインターナショナル・マーシャルアーツ選手権に、ニンジャ・リーが挑むタイトルマッチ。

 何とも思い切ったマッチメイク。これまで結果を出せずいたニンジャ・リーが、ここのところ徐々に良くなってきたとはいえ、まだ早いのではとの懸念をよそに大抜擢。

 タイトル奪取こそ成らなかったが、結果としてメインの重責を担ってくれた。

試合は、格闘技戦の様相を呈し、鶴巻も隙あらば極めてやろうと、アキレス腱固めを狙い、緊迫の攻防が続く。

 ニンジャのセコンドには長瀬館長がつき、しきりにグラウンドで深追いせず、スタンド打撃で勝負するよう檄を飛ばす。

 勝負が大きく動き出したのは、鶴巻のタックルに合わせ、ニンジャの膝蹴りが見事にヒット(写真上)してからだ。テンカウントぎりぎり、何とか立ち上がった鶴巻に・・・

 何とか立ち上がった鶴巻に、ニンジャの打撃ラッシュから、ハイキックが頭部にヒットし、再びダウン。ニンジャの大健闘に鶴巻、大ピンチ。

 グラウンドに誘い込むみ、下からガードポジションを取る鶴巻に対して、ニンジャは上からパンチの連打。

 三角締めを極めようとする鶴巻だが、これはニンジャが持ち上げバスターでマットに叩きつける。再び、ガードポジションを取る鶴巻に、ニンジャは、上から腕を伸ばしてスゥイングする左右のパンチの連打。ニンジャの右のハンマーパンチに合わせ、鶴巻、起死回生の裏十字が炸裂、ニンジャの腕が完全に伸びきった。

 薄氷の防衛であったが、ニンジャのセコンドの館長も笑顔で鶴巻と握手。勝者を讃えた。

 

<第6試合 インターナショナルマーシャルアーツ選手権61分1本勝負>
〇鶴巻伸洋(王者)

 8分34秒、裏十字固め

●ニンジャ・リー(挑戦者)

※鶴巻がタイトル防衛に成功。

 セミファイナルのラテンアメリカ選手権、館長 vs. 加藤茂郎 戦。冒頭でも書いた通り、両者リングアウトで、タイトルマッチとしては残念なカタチで終わってしまったが、そこに至るまでは、白熱の攻防が展開されていた。

 立会人、前王者のワイルドセブンは、本部席にて実況解説を務める。加藤選手の巧さや、館長も違った巧さがあるが、最初攻めさせておいて、後から逆転するから加藤選手も注意が必要、等々、セブンも両雄との対戦経験があるだけに説得力がある。

 試合は、セブンの言葉通り、序盤、加藤が旨さを発揮し、館長に執拗な足攻撃で、足四の字固めへの布石。

遂に炸裂!加藤の足四の字固め。最大のヤマ場だ。

 加藤の一発目のバックドロップは、館長が逃れようとして?真っ逆さまに落とされヒヤリさせられたが、二発目は、回転しバックに回る館長。

ジャーマンはロープ際、重心が右に傾く。

館長のスリパーが加藤に決まったところで、死神乱入。冒頭の展開へ・・・試合は両者リングアウトとなる。

 場外大乱闘からリングに戻った館長は、レザーフェイスにキックの連打から、バックスピン・キックをぶち込んだところで、館長のセコンド、アラケンも椅子を持ってリングイン。館長がレザーフェイスを羽交い絞めにするも間一髪これをかわすのを確認し、何とアラケンが確信犯で館長に椅子攻撃。更に、館長に椅子攻撃の連打をすると高笑いのアラケン。

 レザーフェイスと握手したアラケンは、死神とも両手でハイタッチ。これまで、館長と共にFOTR正規軍として闘ってきたアラケンだが、新たな軍団結成か。

ラテンアメリカ選手権に思い入れ深いセブンが、タイトルマッチを貶され、怒り爆発の乱入。アラケンに食ってかかる。

 

<第5試合 ラテンアメリカ選手権61分1本勝負>
△長瀬館長(王者)

 13分15秒、両者リングアウト

△加藤茂郎(挑戦者)

※館長がタイトル防衛に成功。
*ウィットネス ワイルドセブン

 

◎プロレス夢芝居”ニンジャ☆HERO

 前半戦のトリは、FOTRお馴染み「ニンジャ☆HERO」DSWマットで鈴木GMプロデュースのインディ・ランブルにて優勝者のハイジ・カトリーナ選手の手に渡ったBKF選手権を取り戻すべく、挑戦者決定3WAYマッチが行われるも・・・

 試合中、センダイガールズよりメッセージが届き、カトリーナ選手のタイトル返上が告げられ、試合終了、GM卒倒。

 倒れたGMに女子達が救急措置を行うも「女子の方はリングを降りて下さい」「唯我さんは降りなくてもいいです」のアナウンス。

 今回もハチャメチャな展開の「ニンジャ☆HERO」であった。

 開始より、観客席へなだれ込んでの大乱闘。全ての客席が滅茶苦茶となった。

 一見、ハチャメチャなモンスター・コンビだが、意外とコンビネーションピッタリの連携プレーを見せる。

 クルーガーの爪攻撃をかわした佐野は、その爪を利用しクルーガーの額とお腹にニ撃、DDTの追討ちで試合をフィニッシュ。

「プロレスで一番大事なのは勝つことだ」佐野

 

<第4試合 タッグマッチ45分1本勝負>
〇佐野直、雷電

 7分20秒、DDT⇒エビ固め

死神、●フレディクルーガー

 HII試練の5番勝負の第1戦に選ばれたのは、各団体からも引っ張りだこの大物、田中稔だ。開始直後までは良かったが、ライドでHIIを潰してからは一方的に稔ペースで試合は展開。HIIには厳しい攻撃の連続となったが、稔のブレーンバスターをダックアンダー・スープレックスで切り返したのがHII最大の見せ場であった。

 この日は、特に腹部への厳しい攻撃が多かったが、最後は強烈なダイビングWフットスタンプでジ・エンド。

 

<第3試合 HII試練の5番勝負第1戦30分1本勝負>
●HII(ねわざワールド品川)

 7分17秒、ダイビングWフットスタンプ⇒体固め

〇田中稔

 松崎の重たい蹴りの連打に田馬場もキックで応酬。

 兼平のカウンター膝蹴りが千葉の首筋をとらえる。ライバル心をむき出しで激突する両雄。

 千葉はスピアーからエースクラッシャーで、軽量の326を仕留めた。

 チーム全体としてはやや劣勢であったが、最後は分断作戦で勝利した。

 

<第2試合 6人タッグマッチ30分1本勝負>
松崎和彦、兼平大介、●326

 8分58秒、エースクラッシャー⇒体固め

〇千葉智紹、田馬場貴裕、エルアミーゴアモン

 第1試合では、期待の新人、清水が大ベテランのアラケンの胸を借りた。アラケンの巧妙な攻撃に清水は若さで立ち向かう。

フィニッシュは大きくジャンプしての強烈なアラケンのドリルアホール・パイルドライバー。FOTRタイトルマッチでは即反則負けだが、通常の試合では有効だ。

 

<第1試合 20分1本勝負>
〇新井健一郎

 10分22秒、ドリルアホール・パイルドライバー⇒体固め

●清水来人

 

 

オープニング、ダイログ のライブ。

 

どくしゃになってね…

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