皇室ジョークの時間です。
ある日のことでございました。
明治天皇は御所の中を散策なさってらっしゃいました。
そよぐ春風、若い芽吹き、咲き乱れる花々からは、香しい薫りや花粉が舞ってきています。
と、その時、天皇はふとかがみ込み、うつむいて何やらごそごそなさるではありませんか。そこで侍従長が心配になり
「陛下、どうなされましたか」
と声をかけると、陛下はひとことこうおっしゃりました。
「め、いじってんの。」
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みなさんこんにちは、のっけからしょーもない小咄で恐縮です。わたくしこのネタを小学生の時に聞いて、子供ながらなんじゃこりゃ~と思ったのですが、あろうことか最近になってきて、なんかちょっと面白く思えてきました。きっと自分が歳をとったのでしょうね。
ダジャレが面白く感じるのは4歳から小学校中学年までと、中年以降であるという研究があり、それは「人生経験を経ると、世界がいろいろな語彙(言説、パロール)でつながっている、と感じちゃう"錯覚"である」と何かで読んだことがあります。
ま、錯覚でもクールビズトークでも、言ったもの勝ちというか何と言うか、ともあれダジャレを言い合える仲というのは素晴らしいものだと思います。今回、誰をアゲてるのかサゲてるのか自分でも分かりませんが(笑)。
さて、わたくしだーいし、つい数日前に眼の簡単な手術をしました。実はずっと調子が悪かったのですが、これでまぁまぁ小康状態かと。わたくし視力も大変弱いのですが、眼にはもともといろいろ不具合がありまして、記憶にあるだけでも4回くらい手術をしています。
ところでわたくし音大時代、20歳のときにも手術をやったのですが、いつも診てもらっている病院の先生だけでなく、昔でいうインターンというのでしょうか、お医者様のタマゴの方もその時はいて、いつもの先生が「じゃあ今日は君が診察してごらん」と水を向けました。そしたらそのインターン青年がおもむろに人形を持ち
「はい~、このくまさんは何個に見えまちゅかね~」
とわたくしに差し向けるではありませんか、さすがに先生も苦笑いしながら「おいおい、この子は大人だよー」と否定しましたが。インターン青年は「えっ!?本当ですか?」とか言ってて人形を引っ込めました。わたくしは内心「見ればわかるだろゴラ」と内心毒つきながら受診しうりょう。
でも当時を省みるに、緑のパーカー、白のコットンパンツに黄色のスニーカーだったのがいけなかったのか~とか、どうでも良い反省をしたので、今回の手術には紺ジャケットで行ったところ「もうちょっと脱ぎやすい服で着てください」とか言われる、当たり前ですね。
ともあれ、今回は大した症状ではないので手術は簡単に終わりましたが、やはり何度やっても眼をいじられるのは恐いし、麻酔していても相当痛い。詳しく書くとそうとうスプラッタでグロいのであまり書きませんが、眼の良いお方は人生の宝だと、本当に思います。皆さんどうぞご自愛ください。私も無理しないようにします。
というわけで、最後にもうひとつ「皇室ジョーク」を
ある日のことでございました。
大正天皇は御所からお出かけになるといったきり、お戻りになられません。心配した侍従長が探しに行こうかとすると、折よく向こうから帰ってらっしゃいました。見れば、大きな魚を背負っておられるではありませんか。侍従長が
「釣りに行ってらっしゃったのですね、なんと立派な魚でしょう。して、陛下はなにをお釣りになられたのですか」と尋ねたところ、ひとこと
「たい、
しょっ
てん
(後略)。」