三つ子の魂百まで | Nagoya Double-Reed Ensemble
だーいしです。

名古屋ダブルリードアンサンブルのサマーコンサートもあと1日と迫りましたが、あえてじぇんじぇん関係ない話題で。

この時節柄,吹奏楽はコンクール間近ということで皆さん必死で練習し、必死でリードを選んでいます。私が高校生だった時も毎日サウナのような校舎で必死で練習してました。今は暑い部屋に3分居るだけでヘニョヘニョになりますが。それはともあれ、いろいろな中学校や高校にレッスンでお邪魔することも多いのですが,学生の皆さん本当にお上手ですよね。

ただ、今レッスンをして思うのは、オーボエうんぬんより、学校によっては、課題曲の音を勝手に1オクターブ変えたり休みにしたり他の楽器の音をかぶせたりしているところがあるということです。主に合奏の指導者さんらが「ここはオーボエいらん」「フルートのセカンド吹け」とかお決めになっている場合が多いと聞きますが、それってなんだかな~って思います。

課題曲なんだから、いくら吹きにくいとか、音程が悪いのバレるとか、不条理や使い方されるとか思っても、それは「課題」なんだし、一音たりともを変えるべきではないと思いますが、どうなんでしょう。審査員にバレなきゃいいや的な考えより(実際はたいていバレてる)、そういう困難なのも含めて、上手に吹くのが本当のスキルだと思うので,私はレッスンで一貫して「オリジナルとおりの音で吹いて」「もし音を変えるなら誰もが納得する根拠を示しなさい」と言ってます。まあとは言え、合奏の現場ではいろいろ事情があるんでしょうな。


にっこりかえるshut my eyes to blind to my own faults


本日、部屋を整理していたら、なんと高校生時代のときの吹奏楽コンクール課題曲のパート譜が出て来る。驚くべきことに、手書きだえんぴつ

$名古屋ダブルリードアンサンブルのブログ-くろす


一部どころか全編にわたって勝手に音をスコアから拾って「OboeⅡ」というパートを作ってましたよ昔のだーいし君。以下、脳内自分対談。

だーいしなう「これは何?」
だーいし17歳「あのね、ユニゾンだと音程が悪いのがバレるから、作ったの」
だーいしなう「そもそも音程合わすのが、練習でしょう?」
だーいし17歳「あのね、後輩ちゃんのほうがずっと上手かったから、僕が下手なのバレちゃうの。で作ったの」
だーいしなう「だから、音程合わすのが、練習でしょう?作曲者にたいしても失礼だし、だいいち著作権的にヤバいよこれ、君、分かってるの?」
だーいし17歳「でも、がんばったんだよ。創作だよ」
だーいしなう「頑張りの方向が違うよ。これは創作なんかじゃないよ。自分に都合良く作品をねじ曲げてるだけじゃん」
だーいし17歳「だって、ピッチ合わないと、『おまえらランニングだ~』って、炎天下を走らされるんだよ。嫌だよソレ。うまいことやってバレなきゃいいじゃん」
だーいしなううまいことオリジナル通り吹いてからそう言うことは言え!!!
だーいし17歳ウエ~~~泣く

とまあ、脳内で自分を泣かせてすっきりしたので(笑)、いろいろ考えた。わたくし大学卒業くらいまで編曲には全く興味がなく、この高校生の時も本当に「音程でアレコレ言われるのがかなわん」一心で何の知識も勉強も無しに作ったのだが、今にして思えば編曲作曲など創作の萌芽というものだったかもしれない。とはいえ、こんなの創作の「そ」の字も入りませんが。ともあれ三善先生誠にスミマセン土下座


ちなみに、その頃からわたくしはコンクール結果に全く興味がなかったので、支部大会の結果発表で同級生のみんなが泣きじゃくる中、わたくしは「おっしゃ東海大会でもバレなかったぜ~!!キラ」と独り小躍りをしてました。恐ろしや、三つ子の魂百まで。