ダラダラデーとわたくし | Nagoya Double-Reed Ensemble
だーいし二等兵でっす。

 貧乏ヒマなしとは良く言ったもので、なんかわたくしこのところなかなかお休みがなくてヒ~コラ言ってました。大晦日は確かにお休みだったのですが、大掃除と称して手帳やロックナットを探したりしてたので休んだ気がしません。この前の月曜日もお休みだったのですが雪かき2連続したので、やっぱり休んだ気がしません。

 ところがこの火曜・水曜はなんとオフ。遠くに遊びには行けないものの、ひっさびさにダラダラデーと称してゴロゴロニョロニョロするぞー!! とミルクティを沸かし、部屋に大量のお菓子、マンガ、そして年末からハマっている、ネットの脱出ゲームをやろうとPCの前で毛布にくるまり完全引きこもり体勢を整わせました。待ってろよ脱出ゲーム、年末に解けなかったのは決して自分がアホなどではなく、考える時間が無かっただけなんだフフフ...と意味不明な独り笑いをし、PCを立ち上げたところで電話が

どうも、○○高校吹奏楽部顧問の△△です
「あっ△△先生、ごぶさたしています~」
お元気ですか?
「はいもちろん!ところで今日はどういったお電話で?」
あのー、夏にお願いした校歌と応援歌の編曲ってまだでしょうか



ギョギョギョヘエ!!!!!! 忘れてた!!!!!


「えとですね、あの、もうできると思いますですますですます!!」
「いやぁ夏にお願いしたときは催促なしでということだったんですが、卒業式に校歌をですね、うちの学校では今年は吹奏楽でやりたいのでしてね、ってお話しましたよね?」
「はははい!覚えてますですもちろんです!」
「それでそろそろ練習に入りたいなぁと思いまして、そろそろ楽譜が欲しいのですが、進捗状況はいかがでしょうか?」
「えええもちろんもうほとんど出来ておりますです!いま最終確認というか、ちょっと手直しに手こずってまして
「あーそれなら安心しました。なんせご連絡がないのでもしご病気だと催促しにくいなと思ったのですが、先日テレビで拝見してお元気そうなので、まさかすっかり忘れてらっしゃるんじゃないかと思ってたのですがそんなわけないですよねぇ」
まさかまさか、もちろんちゃんと思い出して..いや覚えておりますですよていうか出来てます!」
「やー良かった。では数日中にすみませんがお願いいたします」チン。

やべぇぇぇぇぇ....サーーッッ・・・

 とゆわけで、2日間のお休みはあわれもずくとなって消え(自分で蒔いた種だ!)、まず夏にもらったというもとのピアノ譜を、ミルクティやらお菓子やら漫画・毛布で埋まっているのを押しのけ部屋中必死で探す。

 で、校歌というのはたいていピアノ伴奏譜としてあるんだが、学校によってはムチャクチャな和音や音型が書かれていることもあり、要注意だ(機能和声という考えを覆えされるアヴァンギャルドで不条理なもの多し)。今回の学校の伴奏譜はそれでも変なところが少なく、まあ助かったのだが、どうやらこの作曲者様はドッペルドミナントが好きなのか、わずか40小節足らずの曲になんと6回もドッペルドミナントを使用してた。
 ドッペルドミナントは伝家の宝刀というか、ここぞ!という時にもったいぶって1回、とか使う和音なんで、これがダラヤスに(⇦標準語ですか?)出てきては校歌の効果が薄れる、と勝手に解釈し、該当和音のかなりをⅡ7、◦Ⅳ、Ⅶ△に変更する。だがイマイチ自身が無いので、持っている本のうち、メロディにいろんな和音の付け方を提案するいわゆるバークリー・メソッドの「リハーモナイゼーション・テクニック」をつまみ読みした。ところが

「くり返しますが、リハーモナイズド・プログレッションはストロング・ルート・モーションを伴って前進するものであり..」というような、およそ日本語の本と思えないような記述にわたくしの弱いアタマは翻弄され、余計分からなくなり、撃沈。

結局、うおおおお!!うりゃうりゃうりゃ!お前なんか裏メロだテナーサックス!おっとオーボエちゃんはメロディーを吹きやす~い音域でねぇはーと♪ とうわごとリサイタルをしつつ(端から見たらただの多重人格者にしか見えないであろう)、スケッチ書きから打ち込み・パート譜のプリントまでなんと2日で仕上げ(しかし吹奏楽の何とパート数の多いことよ),たった今ポストに投函したポスト。自分すげぇ、ていうか本気出せば夏に出来たじゃん!!ということで依頼主の○○高校様ホントにすみませんしょぼん。かくしてわたくしのダラダラデーは脂汗ダラダラデーとなり、地獄のような修羅場を見たのであった..。明日こそは温泉にいくぞー!!温泉