北海道のとある廃トンネルに行った時のことです。
その廃トンネルは観光地化されたトンネルでそこへ行くには30m位の長さがあるつり橋を渡らなければならず、そのつり橋も自殺の名所で何十人もそこから身を投げるそうだ。
つり橋の下数十m先には深い渓流で一度身を飲み込まれたら絶対に死体はあがらないと噂される程である。
又、頑丈に作ってあるつり橋であるが、身の投げやすさといったらとても容易で飛び込む度胸さえあれば充分である。
そのつり橋を渡り左の方へ少し歩くとその廃トンネルがある。
前情報で知ってはいたがトンネルに入る前から陰湿なマイナスエネルギーが充満しており、絶対に入ってはいけないという気がしてならない場所であるが・・・ほうじさんが鬼の形相で私に行けと睨みを利かせている。
そんなほうじさんを怒らすと数時間は説教タイムがクドクドと始まるので渋々私はトンネルに入る。
トンネルの入り口付近で既に女性の歌声が私の耳を響かせていた。
私は、あまりにハッキリと聞こえるその声にトンネル特有の風なりか車の音などの反射かと思い自身に問いかけるが、どうやらそういった可能性はなくずっと聞こえてくる歌のような声を聞かされながら中を歩く。
トンネル内は外の気候とは違いとてもジメジメしていて身を凍らせるようにとても冷たい。
トンネル内に風は流れておらず、やはり先ほどから聞こえる声の主は霊そのものといえよう。
そうして歩いているとあちらこちらから鋭い視線を感じて僅か10m程歩いた地点で振り向きほうじさんへ助けを求めようと目配せするが、ほうじさんの視線も負けず劣らず厳しい視線に私はただただ歩くしか無かった。
トンネルの中間地点あたりまで歩いた時点で霊の私を見る視線と先ほどからずっと聞こえる声にもう無理とギブアップし引き返す。
ちなみにこのトンネルは多くの霊能者がTVや雑誌等の仕事で訪れるが実際にこのトンネルに入って取材された記憶はなく、心霊スポットとしてはかなり凄い場所であるといえる。
もしこの心霊スポットを探し当ててトンネル付近まで行くつくことが出来たならば是非聞いて欲しい。
女性の歌声が聞こえるその様を・・・