農水省による米生産量と消費量の見積り間違いと危機意識の無い農水大臣

 

  本当に豊作だったの?

 

量としては例年通りか若干多くても、質が悪ければそのまま炊いて食べる米としては出荷できず、不足気味になる。

 

一等米、二等米、三等米がそれぞれどれだけの量あったのか農水省は把握できているのだろうか?

 

 

  外国人が1食茶碗1杯78gの米で試算するのは正確なの?

 

農水省はこんな非現実的な量で米の消費量を見積もっている!

 

NHK NEWS WEB 「訪日外国人が消費するコメの量 去年比30%余増の見通し 農水省」

 

 

農林水産省の試算によりますと、ことし日本を訪れる外国人が消費するコメの量は7万トンで、去年より1万8000トン、率にして34%増えるとしています。

 

平均的な滞在日数にあたる9泊10日の期間中、1日に2回程度、1食当たり茶わん1杯分に当たる78グラムのコメを食べるという想定で計算したということです。

 

日本人でさえ1食茶碗1杯78gで満足できる人は少ないだろう。

 

牛丼小盛でもその倍、並盛ならその3倍はあるし、外食や宿泊施設では満足してもらえるよう大目に盛る店が多い。

 

1食茶碗1杯78gというのは・・・、あまりにも少ないのでは?

 

そのうえ今は円安で外国人観光客にとって日本はお得に旅ができる。となれば、滞在日数も増える。

 

短くても1週間、長ければ1か月は滞在するだろう。平均的な滞在日数を9泊10日として試算しているようだが、これにもズレがあるのでは?

 

 

 

これらを考慮すると、農水省の試算の3倍~4倍の米が外国人観光客によって消費されているだろう。

農水省による試算だと2024年は5万2,000トンが消費され、2025年は7万トンの消費を予想とのこと。

実際は、2024年が15万6000~20万8000トンの消費で、2025年は28万トンの消費になるのでは?

一時、「消えた21万トンの米」などと言われていたが、それ、外国人観光客が食べた20万8000トンのじゃないの??

 

 

  おまけに国民にとっての米価格を理解していない農水大臣

 

産経新聞 「辞任は自ら判断と江藤拓農水相『不適切な発言をしてしまった』 コメ発言、政権打撃」

 

 

これだもの・・・

 

米価格下げなければという強い危機感は無かっただろう。

 

 

 

米を金儲けの道具、金融商品と考えているかのようなJA

 

産経新聞 「JA会長、コメ価格『決して高いと思わない』備蓄米放出一定評価も『高値推移は消費離れ』」

 

 

農家の苦労を考えればそうかもしれない、だが、米は日本国民の主食だ!

 

主食として考えれば安ければ安い方が良い!

 

だからと言って農家の収入を減らすわけにはいかない!

 

そこを何とかするのがJAや農水省の役目なのだが、農水省は上記の通りズレた思考と危機感の無さ、ではJAはというと・・・、米をまるで金融商品のように扱っているのでは?

 

JAにとっては米価格が高い方が利益が増える。

 

そんなJAに備蓄米を買い占められれば、当然、高価格維持のために出し惜しみするだろうよ!

 

買い占めたうちの僅か1割程度を市場に流通させて、さも、価格低下のためにやってますよという雰囲気を出しているに過ぎない。

 

日本国民の主食である大切な米をこんな風に扱いやがって、罰当たればいい!

 

 

 

JA会長は、国民平均所得450万円ほどの金額と今の米価格で1年間生活してみればいい!

 

むしろ、JA会長や農水大臣に国民生活をわからせるため、それを義務化してはどうだろう?

 

 

 

結局、米価格高騰と米不足は農水省の見積りの甘さから始まり、米価格高止まりはJAによる備蓄米買い占めと出し惜しみによるものというのが答えでは?

 

減反、減反でギリギリの生産量だったところに、猛暑などによる米の品質低下と外国人観光客急増により米不足が発生し米価格高騰となり、備蓄米を放出してもJAが抱え込み市場へ流通せず高止まり。

 

この事態を二度と起こさぬよう、米は余るほど生産し、余った米に付加価値を付け高価格で輸出、その利益を農家に還元するとともに、その利益で国内の販売価格を安く抑え主食の安定供給と安定価格を維持する!

 

そのうえで、JAがさらに利益を得たいのなら、より効率的に米を生産できるよう農家を支援し利益を増やせばいい!

 

農水省とJAの役目とは本来そうあるべきだ。